午前10:30- 安渡第二
お盆休みが終わった直後にお邪魔した大槌町。最初の訪問地である安渡第二には三人の方が足を運んで下さいました。皆さんにお盆中の様子をうかがうと
「一年で一番、お盆が忙しくて疲れた」
とおっしゃいました。特にこの地域ではお盆中は親族のみならず近隣の知り合い宅へお線香を上げに回ったり、そのお返しにと自宅へ来た人への対応で一日中大変なんだそうです。そしてお金がかかるのが何より負担とのこと。
それでも東日本大震災の後は巡回する先も減ったそうです。この日の数日前には向上の広い土地で盆踊りが開催されたり、町議選があったりと、安渡の夏は大忙しだったようですね。
パソコンの不調で、いただいたリクエスト(北島三郎)がきちんと歌詞表示されず、とても残念でした。次回はきちんと入念にチェックしてからお邪魔しますね。
午後13:00- 吉里吉里第四
こちらの会場でも、皆さんお盆疲れでぐったりしていました。詳しい流れを教わったのですが
1.十三日の午後から盆棚を用意する(果物、お菓子、花、灯籠)
2.十四日朝はお茶、お花、先行、ろうそくをもってお墓へご先祖を迎えに
3.午後から松の木のきれはしを燃やして(松明かし)精進料理を作る
精進料理は各家庭で違いますが、共通しているのは卵豆腐、お煮しめ、赤飯(こちらではおふかしと言います)、さしみこんにゃく、漬物、汁物‥などです。
これらを十五日、十六日と続けて最後に送り火として花火をします。確かにこれらの作業プラス来客だと忙しいですよね。
皆さんとは秋の歌を歌いながら、蓬莱島祭りの話をうかがいました。参加者のお一人が津波前に酒屋を営んでいて、ひょうたん島グッズを作成販売していたと教わりました。後継者がいなくてねえ、とおっしゃっていたので、どなたかが引き継いでくださるといいですね!
15:00- 小槌第八
なんとこちらでもお盆の話で盛り上がりました。三陸には「ひょうずだんご」という餃子っぽい餅菓子があり、中身は黒砂糖のあんが入っているのですが、知らずにかじるとピュ!と汁が飛んで洋服を汚してしまいます。私も経験があります。味噌やくるみを入れることもあるのですが、小豆あんじゃない理由は夏で腐りやすいから、とのことでした。
また、お寺へのお布施の話が出て「おたくさんのお寺いくら包む?」というえらく生々しい会話が飛び交いましたが、料金表があるわけでもなく聞かないとわからないものですよね。歌を歌いつつお金の話もしつつ、何だか勉強になった一日でした。
コメント