9月 12

宮古市「本町公営」「近内公営」2018/9/9

午前10:30- 本町公営

割と強めの雨が降る中、盛岡市から宮古市へと移動。アシスタントなすちゃんからは

「今日、卒業論文の取材のため、首都圏の音大から一人学生さんがサロンの見学に来ると連絡が入っていました。よろしく」

と言われていました。午前中の公営住宅駐車場でしばし待っていると、大学生らしき女性とそのお母様がお二人でいらっしゃいました。彼女の担当教官は私がいつもお世話になっている大先輩です。開始までの間、これまでの概要などさらっと説明してから参加者の皆さんをお迎えしました。この公営住宅にはあちこちの仮設でご一緒していた方が入居なさっているのですが、何とも懐かしい方がお一人、久しぶりに(6年ぶりくらい?)ひょっこりと顔を出してくださいました。個人的にこの方はとても思い出に残っていて、と言うのも彼女は仮設でのサロンの最中に

「私は以前住んでいた場所が海に近かったせいで、津波の記憶がとても恐ろしいものなのです。今でも海辺に近い道は一切通りたくありません」

とおっしゃっていたのです。再会を喜びながら、このエピソードがとても印象深いことをお伝えすると

「今でもやはり海辺近くは恐ろしいですね」

とおっしゃいました。それを聞いていた隣の女性(いつも明るく踊りの上手な方)も

「私も宮城県で北島三郎のリサイタルへ行く時、坂の上から海が見えただけでめまいがしたわ!」

と相槌を打っていました。2011年の震災津波からだいぶ年月が経過していますが、被災した方は今でも心に深い傷を残したままなのだと、あらためて気づかされました。

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このやりとりの後は、歌と体操(足のセルフマッサージ、ペアトリートメント含め)楽しく笑いの絶えない一時間の活動(特になすちゃんのダンス「瀬戸の花嫁」が近来まれにみる大爆笑)となりました。終了後は参加者のお一人と私が大学生さんのインタビューを受けて、午後の会場へと移動しました。

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午後13:30- 近内公営

近内公営には西が丘仮設の方、なかよし公園仮設の元住民の皆様が多く集まりました。特に、これまで交通手段が無くて参加できなかった数名も、何とタクシー乗り合わせで駆けつけて下さったので、椅子が足りなくなるほど部屋いっぱいになり、感激しました。管理人の男性も、鍵を開ける作業が終わったあともそのまま残ってくださって、初参加でした。

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こちらのサロンでは何と!紅白の旗揚げを行いました。昔懐かしい♪赤上げて、白上げて‥という漫談のアレではなく、ダンス音楽に合わせて左右をバラバラに動かす脳トレを兼ねた運動です。フィットネスっぽくやったつもりなのですが、予想外に旗の布がどんどん巻き付いていくので一苦労でした。

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その他、画像を見てその人の名前を答える記憶力クイズや、早口言葉などに取り組んでいただきました。やはりクライマックスはここでもアシスタントなすちゃんの渾身の踊り!!定番「アンコ椿は恋の花」で頑張ってもらいましたよ。

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久々に集まった懐かしいメンバーでのサロンだったので、とても盛り上がりました。雨の中、遠路はるばるお越し下さった方々へ心より感謝申し上げます。またお会いしましょう!

9月 11

大槌町「安渡第二」「吉里吉里中」「吉里吉里第二」2018/9/8

午前10:30- 安渡第二

ここ数か月ほど、安渡第二仮設へ向かう前に元住民で現在は公営住宅に独居している97歳の女性Tさんを迎えに行っているのですが、何度か連続で多忙を理由に参加を断られていました。新しい生活のサイクルが出来て、我々のサロン参加が難しくなっていたのかな?と呑気に考えていたのですが、この日は私が直接女性とお話をして、実は私の過失が理由で拒絶していたのだと判明したのです。

春先、地域の公民館で伝統芸能を楽しむ会が催されて、歌と体操のサロン終了後に我々と参加者みんなこぞって移動し、観る機会がありました。Tさんはサロンまで我々の車で移動したので、帰りももちろん送り届けるつもりでしたが、私がTさんと会話を交わしたときに何故か帰りは自分で何とかするから、と言われたような気になっていたのです。しかし、Tさん本人としては我々がイベント終了後に彼女を置き去りにして勝手にいなくなってしまい、すごく苦労して自宅までタクシーで戻らざるを得なかったのだと、切々と訴えてきたのです。

今となっては真相がどうだったのか、というのは関係ありません。こちらの対応が間違ったせいで、Tさんはとても傷ついたという事実だけがあります。平謝りをして、これからもどうかサロンに参加してほしいという気持ちをお伝えしたところ、重い腰を上げて安渡第二までご一緒していただけることになりました。毎月のサロンでずっと楽しく参加していただいていたTさんに、いつの間にか甘えのような、なれ合いのような惰性があったのだなあと、とても考えさせられました。

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大槌町社会福祉協議会の支援員さんがこの日もサロンに同席してくださり、元住民の皆さん総勢6名と一時間ほど歌と体操(アシスタントなすちゃん担当)を楽しみました。お一人は一年以上ぶりにお会いした方なので、とても懐かしかったです。お元気そうで良かった!

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最後、壁に貼られていたイベント写真を参加者のお一人がはさみで切り分けて、写っている方へ手渡していたのですが、サロンに参加していない方へはどう渡そう‥と思案していたので、私がTさんを送り届けるついでに近隣に住む方へ直接届けますよ!と預かりました。そして個別に訪問して手渡したのですが、皆勤賞なのに今日に限っていらっしゃらなかったEさんとお会いして

「今日がサロンだったって、知らなかった!残念!」

と言われました。あらら、すいません‥どうにかして開催日時をお知らせする方法を考えないといけませんね。それにしても黒星続きです、とほほ。

午後13:00- 吉里吉里中

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こちらの仮設は今月いっぱいで全ての住民が退去、閉鎖となる予定と聞いていました。案の定、集会所に足を運ぶ人は皆無でしたが、ぽっかり空いた一時間で社協の支援員さんお二人とじっくり大槌町の近況や仮設での生活について貴重なお話をうかがうことが出来ました。特に、多くの尊い命が失われた旧役場の取り壊し問題に関して、盛岡市にいる我々にはわからなかった大槌町に住む人の本当の気持ちが聞けて、本当に良かったと思います。

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15:00- 吉里吉里第二

長年通い続けて馴染み深い吉里吉里第二ですが、念のため常連のSさんにショートメールを送ったところ

「え!今日でしたか」

とやはりご存じなかった様子。しかしさすがの行動力と瞬発力、メールから数分後にご自宅から大急ぎで会場まで来てくださいました!汗だくのSさんを交えて、支援員さんたちと再びお話をしました。仮設から公営住宅に移り住んでから一年近く、Sさんの新たな暮らしもやはり悩みは多いようです。2011年の津波から長い年月が経っていますが、生活再建がなかなかうまく進まない人は多くいます。年月と共に老いも進み、周囲の状況も激変したせいでより立て直しにくくなっていると言えます。

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音楽療法士としてはサロン開催ということしかできませんが、できるだけ長く寄り添い、悩みを開示できる場所造りを続けていけたらと思います。

9月 07

宮古市「鍬ケ崎公民館」2018/8/12

午後13:30- 鍬ケ崎公民館

半日のみのサロン開催でした。というのも、当初予定されていた場所(宮古市社会福祉協議会による巡回予定)から連絡があり、お盆が近いから中止してほしいという要請があったとのこと。まあ、そうですね。

ぽっかり空いた時間、浄土ヶ浜の遊覧船にでも乗ろうかなと早めに大槌町の民宿を出たのですが、早朝にも関わらず周辺の駐車場はすでに満杯!夏休み、家族連れの観光客で溢れかえっていました。そこで、急遽気になっていた水産科学館と縄文博物館に行って社会見学をしたのですが、今まで来なかったのが悔やまれるほど楽しかったです。特に水産科学館はびっくりするほど盛りだくさんの展示で、半日では足りないくらいでした。

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昼食後、鍬ケ崎公民館に到着すると、館長のNさんが出ていらして

「午前中、こちらの皆さんにお世話になってました」

と紹介を受けたのが、ウクレレサポート協会の皆さんでした。代表の方は数年前、宮古市内の仮設でお会いして以来の再会でした。お互い、ずっと継続して仮設の皆さんと共に活動してきた同志なので、とても感慨深かったです。お会いできてよかった。

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お盆前にも関わらず、サロンには大勢の方がご参加くださいました。基本に立ち返って、誤嚥予防の体操や発音練習、柔軟体操なども取り入れて懐メロを多く歌い、一時間楽しむことができました。

9月 06

大槌町「安渡第二」「大槌仮設」「小槌第8」2018/8/11

午前10:30- 安渡第二

前回の安渡第二サロンで、参加者の一人から

「ずっと前に孫と一緒に来た時、写真とってたでしょ?あの写真欲しいんですけど」

と相談されました。大槌町の活動が軌道に乗り始めた6年前、この方とお孫さん(男の子)がよく一緒にいらしていたのですが、津波でお父さんを亡くしたせいかずっとアシスタントなすちゃんにべったりくっついていたのが記憶にありました。早速、パソコンからデータを取り出して盛岡市のキタムラでプリントアウト、額装しました。お渡ししたらとても喜んでいただけて、良かったです。

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この日の主な話題は潮干狩りでした。大槌町の隣の集落、片岸の出身の方から当時の潮干狩りでゲットできた珍しい貝の種類についていろいろと教えてもらい、とても興味深かったです。

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隣接する安渡公民館ではイベント準備などで賑やかでしたが、他にも地元の床屋さんが音頭を取って夏祭りを企画しているとのことで、どんどん活気が出てきた安渡でした。

13:00- 大槌仮設

現地に到着して驚いたのは、この日ここの担当をしてくれる社協の支援員さんが懐かしい小槌第17の担当さんだったことです。お元気そうで良かった!積もる話もあったのですが、時間になっても住民さんどなたもいらっしゃらなかったことで、勧誘に回っていただきました。

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1時半近くになってやっと、数名の方が集会所へ顔を出してくださいました。最初に訪れたお一人とは数分ほど楽しくお話ができたのですが、すぐ昼寝に戻ってしまい‥入れ替わりで元住民さんが歌を歌いにいらしたので、珍しくフォークソングなどを何曲か演奏しました。

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いつもサロンでは昭和初期から30年代あたりが中心なのですが、村下孝蔵や松山千春あたりを弾くのがとても新鮮に感じられました。震災から8年も経過しているから、どんどん年齢層も変わってきているのかもしれませんね。

15:00- 小槌第8

こちらも午後の社協チームがあちこち勧誘に回ってくれました。もともと、小槌地区を長年担当していたというお二人なので、住民の方々とも意思疎通バッチリでした。頼もしい!!

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前回の訪問をおぼえていてくださった方が、アシスタントなすちゃんに

「こないだ面白かったからまた踊って!」

とリクエストをする場面があり、前回とつながったなあとしみじみ思いました。こうやって一回一回が積み重なって、この場所でのサロンが皆さんと我々にとっての馴染みの空間になっていくのだと思います。ほかの場所もそうやって長年積み重ねてきました。

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しかし他の場所と大きく違うのは、そろそろ仮設団地自体が解消される時期がそこまで近づいているということです。あまりサロンを開催する時間が残されていないのです。仮設解消のあと、うまく皆さんとまたつながることができるのかどうか、不安は尽きませんが、次回も頑張って楽しんでいただこうと思います。

8月 30

宮古市「津軽石公営」「実田公営」2018/8/5

午前10:30-11:30 津軽石公営

夏真っ盛りのこの日、スペシャルゲストをお迎えして宮古市の公営住宅へ向かいました。そのゲストとは

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スペインはバルセロナ在住のバイオリニスト、籠島弥生さんです。昨年も仮設住宅巡回でご一緒したのですが、遠い異国の地から足を運んで下さって、住民の皆様へ素晴らしい演奏をプレゼントして下さいました。ありがたいことに、今年もいらしていただけることになり、大雨でしたが一路宮古市へ向かいました。

(バイオリンが雨で濡れて台無しにならないかしら、とハラハラドキドキしました)

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午前中は津軽石公営です。まずは通常の歌と体操のサロンを行い、後半で籠島さんに生演奏をお願いしました。曲目はいつも悩むのですが、誰でも知っていそうなクラシックということで荒川静香さんの滑っている時のアレや、テレビなどで耳にするアレなど(伏字ですいません)だったので、聞いている皆さんからも反応が良かったです。

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そして籠島さんが持参したお土産(スペインのクッキー)をつまみながら、皆さんとお茶っこタイムを楽しみました。私も一枚いただいてみましたが、甘さひかえめ(意外)でおいしかったです。やはり食べ物が出ると盛り上がりますね。

午後13:30- 14:30

お昼ご飯(カツカレー)を食べてから、実田公営へお邪魔しました。駐車場が満杯で入れない!というトラブルはありましたが、実田仮設の懐かしい皆さんが集まってくださって会場は結構な盛り上がり。

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午後はさらにクラシックへの期待が高まっております。籠島さんはいつでも笑顔。

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私は‥何だか間抜けな感じで動画撮影をしておりますが、一応何曲かは伴奏をさせていただきましたよ。割と間違えましたが。

宮古市までの行き帰り、車中でバルセロナでの生活についてたくさんの面白い話をして下さいました。一度遊びに行きたいな!とお伝えしたら、ぜひどうぞ!と言っていただけたので今度はこちらからお邪魔したいと思います。籠島さん、今回は本当にありがとうございました。