3月 04

宮古市「実田」「津軽石公営住宅」2018/2/18

午前10:30- 実田

2018年3月までに宮古市のほとんどの仮設が解体される予定ですが、実田仮設は一昨年秋に発生した台風10号による被害で入居した方々のために残される数少ない場所です。が、この日の朝に到着して驚いたのが、半分ほど棟が撤去されて更地になっている光景でした。い、いつの間に!

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雪かきにいらしてた宮古市社協の方に聞いたら、いきなり解体が決まってあっという間に撤去されたのだそうです。そんな大人の戸惑いはよそに、寒い日曜日の朝でも男子たちが広くなったスペースで元気に遊ぶ姿がまぶしかったです。

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実田のサロンは前回、スタッフの体調不良で一回お休みとなってしまいましたが、数か月ぶりに皆さんの変わらぬ笑顔と歌声に再会することができました。1時間の活動時間の半分が過ぎようとした頃、ひょっこり新規のお客さんが。しかも珍しく男性です。帰りがけの社協さんからサロンの開催を聞いて、ちょっとのぞいてみようかな?と足を運んで下さったとのこと。7年目間近にして、新たなお仲間が出来るとは、何と素晴らしいことでしょうか。

午後13:30- 津軽石公営住宅

午後の津軽石公営住宅も、前回キャンセルしてしまいました。ここには荷竹、清寿荘など近隣の仮設から移り住んだ顔なじみの方々が多く、病欠した我々にあたたかいお見舞いの声をかけていただきました。

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仮設時代には良くサロンへ顔を出してくれていた方が、公営住宅に住み始めてからはとんとご無沙汰‥ということもありますが、多少の寂しさは感じるものの個人的にはその方にとっては人生の新たな段階に切り替えた‥という前向きな考え方をするようにしています。その一環として、仮設での最後のサロンで何度か「仰げば尊し」「蛍の光」など卒業の歌を歌って区切りをつける試みもしました。その際、涙を流してこれまでの数年間を振り返る場面もあり、また逆に晴れ晴れしく大騒ぎをして「はい、解散!また逢おう」とお別れした場面もあり。様々でしたが、ここの皆さんのように仮設で面白かったからまた来たよ!と有難いことを言って下さるケースもあります。

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二戸市や雫石町の介護予防教室でも使用している「歌と体操のサロンしおり」を配布して、この日も身体のトレーニングや健康に良い歌の歌い方を一通り説明して、たくさんの懐メロを歌いました。避難所も仮設住宅も「仮の住まい」でしたが、公営住宅は殆どの方にとっては安住の場所となる見通しです。この場所で長く長く続けていけるような活動をしたいと思っています。

3月 02

大槌町「安渡第二」「小鎚第十七」「小鎚第四」2018/2/11

午前10:30- 安渡第二

前月から、公営住宅に転居したTさん(96歳)を朝お迎えに行くことにしていたのですが、何度チャイムを鳴らしても応答がなく‥しばらくたたずんでおりましたが、諦めて仮設へ向かいました。

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集まって下さった方から、Tさんは今週ショートステイを利用するために不在だと聞きました。なんだ、そうでしたか‥理由がわかってホッとしました。常連のお一人は今日がお引越しだそうで、欠席です。

「ほら、あそこ、窓から見えるでしょう」

と場所も教えていただきました。

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たくさん歌を歌って、喉を潤すためのお茶も飲みつつ、前日に田老地区の産直で仕入れた面白いお菓子を食べました。画像をご覧ください、なまこパンとはっかパンです。なまこパンは別に海のナマコが成分として入っているわけではないのですよ‥隣のはっかパンは本当に薄荷が入ってスース―してました。参加者のSさんはこのお菓子が大好きとおっしゃっていて、でも自分で買いには行けない‥としょんぼりなさっていたので残りをお土産に差し上げました。

午後13:00- 小鎚第十七

そうそう、この週は大雪が三陸をおそったのでした。あちこちに雪が残っていて道があぶなかったのですが、小鎚第十七仮設のある蕨打直(わらびうちな)の山も真っ白になっていました。

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寒くて足元の悪い中、いつものUさんNさんが遊びに来て下さいました。今年の雪、寒さは本当に驚きですね、という話題からパソコンの中に入っていた昭和38年のいわゆる「三八豪雪」を伝えるニュース映画をご覧いただきました。北陸の豪雪、さすがに日本海側だね!という感想が出ましたが、私も生まれは秋田県で幼いころに「二階から外に出た」という記憶があるので、何だか懐かしかったです。

15:00- 小鎚第四

早めに小鎚第四に到着したのですが、既に皆さんお集まりでした。と思ったら、以前ボランティアで大槌町を何度も訪れていた静岡県の女性(当時高校生)が取材のテレビクルーを伴って訪ねてきました。皆さんとは顔なじみで、皆さんとても懐かしそうでした。あと、テレビの人たちはたぶん同じ宿にいた方々‥。

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いつもより大勢の方々と一緒の活動なので、私も張り切って静岡県に関する歌やクイズなどをバンバン出して盛り上げようとつとめました。

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そろそろ東日本大震災から七年目ですが、こうやって遠い静岡の方がわざわざ取材にいらしてくださるのはありがたいですね。忘れられていない、ということがとても嬉しいです。

3月 01

宮古市「三王自治活動センター」「鍬ケ崎公民館」2018/2/10

午前10:30- 三王自治活動センター

二か月に一度訪れる三王自治活動センターは宮古市田老地区の中心街そばにある住宅地の公民館です。同じ宮古市の他の訪問先に比べて、旧田老町は一山越えていかなければならないので、我々は通常より早い時間に出発するのですが、途中の道路工事や何やらを警戒してさらに早めに出ることが多いです。たいがい、現地に到着してから暇つぶしをするはめになるのですが、少し前にオープンした「とれたろう」という産直施設が居心地よいので定番となりそうです。

さて「歌と体操のサロン」はご覧の通り、多くの方にご参加いただきました。

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今回はサロンてびきの他、これまであちこちのサロンでリクエストの出た懐メロや童謡唱歌などの題名を集めたリスト10ページをお渡ししました。これを見てすぐにリクエスト、というわけにはいかず(なにせ字が小さく曲数が膨大)自宅に帰ってからじっくりと見ていただくことに。

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アシスタントなすちゃんのダンス指導にも熱が入りました。もう数回、同じ曲(セプテンバー)で踊っているので、皆さんも慣れてきたのでは?と見ていて思いました。何より、体の大きなお兄さんがぶんぶんと肉を揺らしながら一生懸命動いているのは、何だか笑顔になりますね。

午後13:30- 鍬ケ崎公民館

田老で軽くお昼ご飯(立ち食いソバ)を食べてから、鍬ケ崎へと向かいました。来るたびに、新しい住宅が建っていて町全体の活気を感じます。お馴染みラウンドアバウトにも慣れてきました!

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始まる前、館長さんから毎度珈琲をごちそうになっているのですが(ありがとうございます!)だんだんと公民館も行事が増えてきて、予約がとても大変になってきたそうです。我々も早めに連絡しなければ。

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この日は誤嚥予防の体操と、脳トレをいくつか取り混ぜながら行いました。我々のサロンではなるべく大笑いできるような素材を使うことにしているのですが、シルバー川柳は本当に鉄板ですね‥ありがたや。

2月 17

宮古市「鍬ケ崎小」「西が丘」2018/2/4

午前10:30- 鍬ケ崎小

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このままずっと続いていくかと錯覚していましたが、やはり物事には終わりがきます。他の仮設団地と同様に、宮古市の鍬ケ崎小学校仮設および西が丘仮設は今年度中に解体されるために、この日のサロンが最後となりました。住民の方々にとって、この六年間はどんな風に受け止められているのだろうか‥やはり晴れ晴れとした気持ちなのか。それとも寂しいという感情が強いのか。私はそれを聞くことはありませんでしたが、最後のサロンはせめていつも通り明るく楽しく遂行しようと思いました。

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小学校の校庭に建設された仮設なので、春になると綺麗な桜の花が鑑賞出来て、秋には銀杏がいちょうの木から落ちてきました。四季の豊かな場所でした。最初に訪問した時のことをはっきりと記憶しています。暮れも押し迫った冬の日に、皆さん足元にブランケットを巻きながら畳に直接座って一緒に歌を歌ってくれました。同席してくれた若い男性の支援員さんが、我々の活動をとてもほめてくださって、それでとても元気が出たことも思い出されます。

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いつも通りに歌って、いつも通りに終わろう‥と考えていたものの、やはり最後はきちんとお別れをしなければ‥と、蛍の光を歌いました。私も皆さんも目を真っ赤にはらしながら、声を張り上げて歌いました。どうかこの先も元気で幸せに暮らしてくださいますように。

午後13:30- 西が丘

しょんぼりしながら西が丘に移動して、買った弁当を食べつつ窓の外を眺めて

「この大雪だから、もしかしたら公営住宅から歩いてくる皆さんは来ないかな」

と思っていたのですが、何と!徒歩組の皆さんは乗り合わせてタクシーでご来場!!今日が仮設サロン最終日だから何としても来る!と強い意志を持って集まったのだそうです。頭が下がります‥。

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自家用車組も集まって、いよいよ最後のサロンです。しめっぽいのやあね、ということで西が丘の皆さんは最初からテンション高く歌って踊って!!大宴会です。

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アシスタントなすちゃんも渾身のダンス!手足がなめらかで、東京音頭がまるでフラのよう!懐メロを歌う時も次から次へとリクエストがひっきりなしに続きました。1時間じゃとてもじゃないけど足りません。このまま延長しましょうか、などと笑い声が絶えません。

西が丘の初日もはっきり記憶しています。ひな祭りの時期だったので、談話室の片隅にひな飾りがありました。今はお会いすることもなくなった元住民の皆さんが、誰がどこに座って何をリクエストしてくれたのかもおぼえています。一回いっかい、本当に貴重な出会いばかりでした。

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「じゃあ、今度は公営住宅の集会所でね!!」

「待ってまーす」

と皆さんに言われてお別れしました。そう、仮設のサロンは終了ですが、我々はまだまだこれから先も通い続けて、皆さんと素敵な歌声をこの町に響かせていきたいと思っています。どうぞこれからもよろしくお願いいたします。

2月 08

大槌町「安渡第二」「吉里吉里中」「吉里吉里第二」2018/1/21

午前10:30- 安渡第二

この日の朝、我々は過去最大の難関に挑むことになりました。というのも、先月で安渡第二の仮設住宅を大挙して災害公営住宅へと転居した90代の女性Tさんの住所を聞き忘れ、送迎したくても出来ないのをどう打破しようか‥と悩んでいたのです。こうなったら、安渡の街中をうろうろして、知っている人がいたら聞き出すしかあるまい!ということで早めに宿を出て現地へ到着したのですが。

あっさりと、サロン常連のEさんが自転車を押しているところを発見。良かった‥しかし好事魔多し、Eさんのネイティブな発音および代名詞の迷宮ともいえる説明の難解さに再び迷子になってしまったのでした。結局、見かねたEさんが後戻りをして道案内をしてくださり、無事にTさんちに到着。良かった‥(2回目)。

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数か月ぶりにお会いするMさん、そして先月お休みだったSさんも二か月ぶりに息子さん送迎者でご参加くださいました。話はここ最近の安渡地区、大槌町のトピックを中心に満開の花が咲きました。

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新しく作成した戦前~平成初期までの流行歌や童謡唱歌、民謡などを網羅した曲リストをお渡しして、この中からリクエストを募ろうと思ったのですが、やはり印字の細かさにクレームが。結局、いつも通りEさんを中心に慣れた曲をたくさん歌って、いつも通りのサロンとなりました。

帰り道、今度はスムーズにTさんちへお届けすることができましたが、Tさんちのお隣はちょうどお引越し作業の真っ最中でした。どんな方が越してきたのかな?気になります。

13:00- 吉里吉里中

お昼ご飯を食べて、急いで吉里吉里中仮設へと向かいました。ここは2か月前、数年ぶりに訪問したのですが多くの方に足を運んでいただくことが出来ました。今回はどうかな?と思っていたら、やはりたくさんお集まりいただいて一安心!!

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新規の参加者もいて、嬉しいです!はりきって歌も踊りも頑張りました。

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もうここの仮設団地にお住まいの方は殆どいらっしゃらないので、集まった皆さんは近隣の新居や公営住宅からいらした方です。こうやって何年も暮らした仮設の集会所に集まって、まるで同窓会のようだねえとお話をしていました。バラバラになった元の仲間が、元気な顔を見せあってお互いの幸せを確認する大事な場を任せていただいているのだなあ、と気が引き締まる思いです。

15:00- 吉里吉里第二

さて、S姉さんのいる吉里吉里第二。我々より一足早く集会所で暖房をつけて、レイアウトをしっかりと作ってくださってました。

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ここも、前回と同様に新たなお客さんがいました。一人は常連Cさんのお友達で、こないだ新しくできたばかりの吉里吉里セブンイレブン開店直後に店でバッタリお会いした時に一緒だった方です。とても笑い上戸で、アシスタントなすちゃんの一挙手一投足がツボだったようです。もうお一人は、サロン開始前にS姉さんがうちのタンタンを散歩している時に、たまたま行き会った方が興味を持って足を運んで下さいました。歌がとても好きな方で、ずっと大きな美声で歌ってくださいました。

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終了間際には、お子さん連れの方も様子を見に入ってきて、ほんの数分ですがお話をすることができました。宮古市ではどんどん仮設が解体されてサロンの終わりが近づいてきているのですが、大槌町では逆に新規の方との出会いがあって、何だか不思議なめぐりあわせを感じます。