宮古市「佐原公営」「鍬ケ崎公民館」2019/2/10

午前10:30- 佐原公営

たまに我々の「歌と体操のサロン」巡回に外部の方が同行されることがあります。これまでも同業の音楽療法士、音楽家、医療従事者、福祉関係者‥様々な方が実際の東日本大震災被災地での音楽療法活動を体験して、被災者となった皆さんの話に耳を傾けてくれました。

そしてこの日、インターネットメディアのBuzzFeedから岩永直子記者が取材のため、はるばる東京から足を運んでくれました。彼女とは知人の紹介で何度か食事をご一緒する機会があり、その席で今回の取材申し込みがあり快諾しました。今の現状を少しでも多くの皆さんに知っていただくありがたいチャンスです。

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最初の現場は佐原公営住宅集会所です。こちらでは最初に昭和のニュース映画から「三陸大火のあとを行く」というタイトルを全員で鑑賞しました。フェーン現象で燃え広がった山火事は、八戸市から田老まで迫り、宮古市に当時住んでいた人の記憶にも鮮烈に残っていると話がでました。

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昭和30年代の記憶がどんどん蘇ってきた様子の方が、懐メロを歌う場面で

「そういえば、ザ・ピーナッツのほくろは最初わざわざ描いていたそうだよ」

と初耳トリビアを披露してました。

その後、持ち込んだ紅白の手旗を全員に渡し、椅子に座ったままのエクササイズ(有酸素運動と脊柱ストレッチ)を行いました。後半はアシスタントなすちゃんが担当して、誤嚥予防に関する説明とあてふり「好きになった人」を披露。拍手喝采をうけてました。

午後13:30- 鍬ヶ崎公民館

お昼ご飯の後、鍬ケ崎公民館へお邪魔しました。第二中学仮設時代から、毎回訪問時に我々へコーヒーをふるまってくださる館長さんが、岩永さんの取材に応じている間、ホールへ行って早めに来ている参加者さんと話しながら準備をすすめました。

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隣接する鍬ヶ崎公営住宅から大勢の皆さんが足を運んでくださって、会場はほぼ満員の大賑わい。皆さんと一緒に懐メロを歌い、ことわざやシルバー川柳で発音練習(誤嚥予防)をしました。

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体操はデュアルタスクの活動「童謡を歌いながらグーとパー」と、炭坑節を踊りました。と言っても普通の炭坑節ではなく、なんとセクシーダンス風の振り付けにアレンジした炭坑節です。ちょっとだけ皆さん苦笑いだった‥かな?と後から岩永さん撮影の動画を見て思いましたが。そしてあてふりも行いました。

お一人、仮設時代からずっとサロンにいらしてくださっている女性が久々にいらしたのですが、以前と様子が変わっていたのが気になりました。館長さんにそれとなくお話をうかがってみたのですが、理由は良くわからないとのことでした。我々はあくまでボランティアで来ているだけで、医療機関や自治体の保健センターなどとは情報交換できていないのが弱点です。これからの課題なのかなあと思います。

大槌町の定宿「六大工」へ向かい、夜は美味しく海の幸とお酒で疲れを癒やしました。

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