宮古市「実田」「津軽石公営住宅」2018/2/18

午前10:30- 実田

2018年3月までに宮古市のほとんどの仮設が解体される予定ですが、実田仮設は一昨年秋に発生した台風10号による被害で入居した方々のために残される数少ない場所です。が、この日の朝に到着して驚いたのが、半分ほど棟が撤去されて更地になっている光景でした。い、いつの間に!

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雪かきにいらしてた宮古市社協の方に聞いたら、いきなり解体が決まってあっという間に撤去されたのだそうです。そんな大人の戸惑いはよそに、寒い日曜日の朝でも男子たちが広くなったスペースで元気に遊ぶ姿がまぶしかったです。

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実田のサロンは前回、スタッフの体調不良で一回お休みとなってしまいましたが、数か月ぶりに皆さんの変わらぬ笑顔と歌声に再会することができました。1時間の活動時間の半分が過ぎようとした頃、ひょっこり新規のお客さんが。しかも珍しく男性です。帰りがけの社協さんからサロンの開催を聞いて、ちょっとのぞいてみようかな?と足を運んで下さったとのこと。7年目間近にして、新たなお仲間が出来るとは、何と素晴らしいことでしょうか。

午後13:30- 津軽石公営住宅

午後の津軽石公営住宅も、前回キャンセルしてしまいました。ここには荷竹、清寿荘など近隣の仮設から移り住んだ顔なじみの方々が多く、病欠した我々にあたたかいお見舞いの声をかけていただきました。

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仮設時代には良くサロンへ顔を出してくれていた方が、公営住宅に住み始めてからはとんとご無沙汰‥ということもありますが、多少の寂しさは感じるものの個人的にはその方にとっては人生の新たな段階に切り替えた‥という前向きな考え方をするようにしています。その一環として、仮設での最後のサロンで何度か「仰げば尊し」「蛍の光」など卒業の歌を歌って区切りをつける試みもしました。その際、涙を流してこれまでの数年間を振り返る場面もあり、また逆に晴れ晴れしく大騒ぎをして「はい、解散!また逢おう」とお別れした場面もあり。様々でしたが、ここの皆さんのように仮設で面白かったからまた来たよ!と有難いことを言って下さるケースもあります。

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二戸市や雫石町の介護予防教室でも使用している「歌と体操のサロンしおり」を配布して、この日も身体のトレーニングや健康に良い歌の歌い方を一通り説明して、たくさんの懐メロを歌いました。避難所も仮設住宅も「仮の住まい」でしたが、公営住宅は殆どの方にとっては安住の場所となる見通しです。この場所で長く長く続けていけるような活動をしたいと思っています。

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