二戸市「金田一コミュニティセンター」ほか 2014/2/7

この頃は週に二回のペースで二戸市を午前・午後と巡回しております。この日は金田一コミュニティセンターと金田一温泉の公民館で健康教室を行いました。
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集まっていらした皆さんに、音楽療法の説明を行う場面もありました。音楽の何が健康に作用するのか、どう使用すればいいのかについては、下記のような内容をかいつまんで(噛み砕いて)お話することもあります。
1.音楽を聞くこと
 介護の対象となる相手(高齢者)に対して、音楽を媒介として意志の疎通を図ろうと試みたり、身体的なアプローチを行おうとする場合、対象者がそれまでの人生で音楽とどのように関わってきたのか、音楽に対してどのような考えを持っているのかをできるだけ知っておく必要があります。ざっくばらんに「どんな音楽が好きか」を聴取できれば話は早いのですが、諸事情でそれが困難な場合もあります。その時には、周囲の家族や関係者から間接的に調査したり、こちら側がら相手の年代から推察する楽曲を提供してその反応を確かめる方法もあります。
音楽は耳から入る刺激なので、耳を塞がないかぎり意志に関係なく入力されます。その刺激がもし、相手の意にそぐわないものであるなら、例えどんなに素晴らしい芸術作品であろうと害でしかありませんので、提供者側の独りよがりな判断で無理やり聞かせるのは厳禁です。
では相手にとって好ましい楽曲は、どういう基準で推察すれば良いのでしょうか?まず、対象者が生活してきた土地柄、育ってきた年代、そして家族や環境を知らなければいけません。土地柄からはその地域でよく歌われる民謡や祭の曲、年代からは流行歌や学校で教わる童謡唱歌など、そして家族や環境によってはクラシック音楽やダンスミュージックなどを好む事もあります。出来るだけ偏見を持たず、広い範囲の音楽ジャンルから提供を心掛けましょう。
2.歌を歌うこと
 老人ホームなどで音楽活動を行うと、女性参加者ばかりで男性が全く顔を見せないといった光景がよく見られます。ある年代の男性にとって音楽は「女子供のするもの」という意識が強い場合がありますので無理強いはしない方が良いでしょう。
歌を歌うという行為は
(1)呼吸器の訓練
(2)表情筋の訓練
(3)歌詞を想起することでの脳の活性化
(4)ストレス発散
‥という効果があります。また、懐かしい歌を歌うのは「回想法」的な側面もあり、季節や土地柄に合った歌を歌うのは「現実見当識」の賦活という側面があります。歌は意識を過去に飛ばし、そして現在の自分を確かめる手段でもあります。
3.リズムに合わせて体を動かすこと
 音楽に対して意識を集中させることで、それまで頭の中を埋めていた悩みや心配事から気をそらす効果があるように、痛みをともなう訓練などを黙々と行うよりは音楽をかけてそのリズムの勢いを借りて普段よりも効果的な訓練が出来る場合があります。
 高齢者だからゆっくりなテンポでこちらが合わせてあげる、という心構えも大事ですが、対象者の持ち合わせているテンポよりもちょっとだけ早いテンポを提示するとそれに追い付こうとして張り切る気持ちが芽生えるものです。
4.気持ちを表現すること
 音楽は人間の精神に少なからず作用しますが、それは漫然と流れている音楽ではなく、人が「聞こうと意識を向けた音楽」です。音楽は人の心を揺さぶり、昂ぶった心を鎮めて落ち込んだ心を引き揚げてくれます。
 例えば、言葉で相手に自分の感情やムードを伝えるのが難しい場合、音楽によってそれを伝えることが出来る場合もあります。音楽は言葉によらないコミュニケーションが可能なのです。
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でもまあ、私は難しいことを考えたりしゃべったりするのが苦手な人間なので、大半は皆さんと一緒に歌を歌って踊りを踊って、体験していただくことにしております。その方が記憶に残りやすいですからね!わはは。

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