10:30- 小鎚第十七
新年度から月に一度の二泊三日三陸巡回の日程を「金土日」から「土日月」に変更したのですが、このお陰でとても時間の余裕ができて、アシスタントなすちゃんからも
「体が、楽」
と好評です。二日目の日曜日も、今までだったら民宿をチェックアウトして大急ぎで現場に向かっていたのですが、荷物をそのまま部屋に置いてタンタンの散歩してから出かけることが出来たので、精神的にもゆとりが出たかと思います。ちなみに根浜海岸へ足を伸ばしてみました。以前ここを通った時には津波でやられた光景がそのままだったのですが、しばらく見ないうちに護岸工事も進んで、すっかり違う景色になっていましたよ。
今年の夏にはある程度の工事が完了する予定みたいです。観光客の姿もあって、徐々に賑わいを戻しているように見えました。
というわけで午前中はいつもどおり小鎚第十七にお邪魔しました。ここ独自の取り組みで藍の栽培をしているのですが、半月前に播いた種もわずかに芽を出していました。
ケーキつくりはお休みしたのですが、その代わりに参加して下さった男性陣と一緒に脳トレのクイズをたくさんこなしました。都道府県のシルエットを出して、どこでしょう?というクイズですが、3つのヒントで皆さん全問正解でした。すごい!
多忙により不在の女性陣が、時間の無い中でご用意くださったお昼ごはんをいただきました。本当にありがたいことです。食べつつ、Uさんから
「先生(私のことですね)はずっと前から大槌町の被災者は災害公営住宅に転居してからが、見守りやケアの重要性が増すと主張してきたけど、私もずっとそう思っている。具体的にはあなたたちの法人は大槌町でどう公営住宅の住民に対して活動を提供していくのか、その展望は実現しそうなのか」
と詰問されました。正直、私自身は大槌町の社協とも包括支援センターとも役場ともつながりが持てずに、どう関わっていけばいいのか八方塞がりの状態だったのですが、Uさんから
「あなたたちの活動は本当に意味のあることだから、なんとか頑張って公営住宅に移ってからも活動に関わっていってほしい」
と強く要望していただいたので、気を引き締めて頑張っていきたいと思いを新たにしました。
13:00- 小鎚第四
お世話役のNYさんが姿を見せず、3名の住人さんが徒歩で時間前に集まって下さいました。新年度から小鎚第四の訪問が隔月になります、と告げたら
「もうここは我々3人しか参加する人間がいないから、無理して来なくてもいいですよ」
と言われました。
いえいえ、たとえ一人でも残っている方がいるならお邪魔しますから!と慌ててお伝えしたのですが、ここに限らず仮設に残っている皆さんはイベントや支援団体の訪問が減っている昨今、こういうふうに感じているんだなあ‥とちょっと申し訳ない気持ちになりました。小鎚第十七は毎月訪問するので、もし良かったら近くなので遊びに来てください!とお誘いして、一緒にわいわい活動できたらいいですよねと話し合いました。
話題は熊本県を中心に発生した大地震にも及んで
「津波は高いところに逃げればいいけど、地震は逃げようが無いから大変よ」
「近くだったら空いた仮設に来てくださいって言えるのにねえ」
と心から心配しているようでした。まだまだ余震も続いて、いつ安心できるかわからない日々が続いている状況に心を痛めているそうです。
活動後は皆さんと饅頭を食べながら美味しいお茶をいただきました。
15:00- 小鎚第五
久々の小鎚第五です、ここ数回は参加がお一人だけだったのですが、なんと!1年以上お会いしていなかった方など久々にご参加くださった方と喜びの再開を果たしました!嬉しいです!
大槌町ではここだけ写真集の配布がまだだったので、みなさんにお渡しいたしました。
「噂に聞いていたけど、本当に作ったんだねえ」
と喜んでいただけました。Jさんが
「なんで私、敬礼して写っているんだろう‥」
と訝しんでいましたが、それは私も謎です。
かつての常連さんたちが今どんな状況なのか、についても皆さんからうかがうことが出来ました。やはり長い仮設生活で、心身ともに疲れが出て、イベントなどに足が遠のいてしまっているとのことでした。必要冊数を託し、お届けしていただけることになって、一安心です。
子供時代のエピソード、保育士だった頃に印象的だった悪ガキの話、仮設での暮らしの想い出など、一時間の活動で話は尽きませんでした。楽しかったです。たまたまいらしてくださった支援員さんに、小鎚第十二(一度しか訪問していない場所)の方への写真集も預けることが出来て、良かったです!
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