大槌町「安渡第二」「子ども夢ハウスおおつち」2015/10/9

山田町の仕事を終えて、役場や地域包括支援センターに18日のちらしを配り、大槌町マストで昼食を済ませた我々。13時には安渡第二仮設へと向かいましたが、到着してびっくり!仮設はもともと安渡小学校の校庭に作られたのですが、敷地が半分以上も工事関係の土地になって、すごく狭くなってました。90代の女性を迎えに行くために、かなり大回りをしなければならず、しかも交通整理をしていたおじさんに

「仮設の方を迎えに来たんですが、どこに駐車したらいいでしょう」

と聞いても、さっぱり要領を得ず‥何だかなー、と思いつつ女性を車に載せて30mほど坂の下にある子ども夢ハウスに送り届けました。まあ、ぶっちゃけ先月と同じで仮設の集会所は先約があって使用できず、夢ハウスをお借りすることになっていたんですけどね。足腰が弱い方はどうしてもこうやって車両での送迎が必要な場所なんですが、今回のような展開は予想外でした。どんどん不便になるなあ‥困った困った。

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夢ハウスは夢ハウスで、土曜日から三泊四日の千葉ねずみ園ツアーの準備で大わらわでした‥そんな鉄火場にのこのこと上がり込んで、本当に申し訳ありませんでした。気を取り直して90代女性Tさんと一緒に活動を始めたのですが、お一人だけだったのでぐぐっと深い「津波と私の人生」というテーマで一時間以上も話し込んでしまいました。Tさんが昭和8年の三陸津波に遭遇した時は13歳、鮮明に当時の行動や気持ちをおぼえているそうです。純正の大槌弁なのでヒヤリングが追いつかない部分もありましたが(四年も通ってこのていたらく)、朝の連続テレビ小説になってもおかしくないほど、波乱万丈の物語でした。すごい‥。

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移動販売が15時に来るから帰る、というTさんを送り届け、その足で集会所を覗いてみたところ、静岡県からボランティアでいらした足湯&お茶会チームの活動がそろそろ終わり‥という頃だったので、もし良かったらこの後に夢ハウスへどうぞ‥と(禁断の)勧誘をしたところ、三名の方が降りてきてくださいました。そのうちのKさんは、今月いっぱいで町内にある娘さん宅へ引っ越してしまうということで、仮設で音楽療法にご参加いただくのは最後となりました。開始当初から足繁く会いにきてくださり、集会所が住民の皆さんからの「音楽、うるさい」というクレームで土日に使用できなくなった際は役場まで怒鳴り込んでくださったKさん‥本当に今までありがとうございました。またどこかでご一緒できることを願っております。

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それにしても、多忙を極める夢ハウスで何度もお茶を出していただき、恐縮でした。運んでくれたのは、初めてお会いする高校生のお兄さんでしたが(かつてのアシスタントなすちゃんに匹敵する立派な体格)、気は優しくて力持ちの若者に親切にされた皆さん、目がハートになってましたよ。

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