大槌町「吉里吉里第二」「小鎚第十七」「小鎚第四」「小鎚第二十」2016/1/23-24

23日16:00- 吉里吉里第二

毎月一度、二泊三日のスケジュールで宮古市、山田町、大槌町のあちこちを民宿六大工に泊まりながら巡回しておりましたが、2016年最初の今回だけは金曜日の担当を宮古市在住のお弟子Yに託してみました。彼女には山田町社会福祉協議会ほっとサポートセンターやまだ、安渡第二のサロンを担当してもらい、何とか任務遂行となったようです。

そして私とアシスタントなすちゃんは土曜日から被災地入り。土曜日の午前午後は宮古市をまわり、夕方から浪板海岸の吉里吉里第二仮設へとお邪魔しました。

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到着するなり、住民の方々からすぐそばの国道で早朝に人が亡くなる交通事故があった、と聞かされました。不幸なことに、大槌町在住の方が命を落とされたとのことです。お悔やみ申し上げます。

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「生協の巡回販売カーが来るまで、ちょっとここで休んでいくわ」

という方も交えて、吉里吉里にお住まいの皆さんが馴染んでいるであろう「三陸ことば」について、レクチャーしていただきました。お一人、とても説明上手で何でも良くご存知の女性がいて、大変勉強になりました。いやいや、奥が深いですよ。吉里吉里の言葉と文化!ハマってきました。

24日10:30- 小鎚第十七

民宿で目を覚ましたら、外は一面銀世界でした。うっすらと道路を覆う雪と、容赦ない吹雪。宿を出て仮設に到着する頃は、何だか沿岸とは思えないほどの道路事情となっておりました。仮設の敷地では、住民の皆さんが雪かきに汗を流していて、我々はそれを横目に集会所をお借りして、チーズ蒸しパン作りの準備を始めました。

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今回も講師はアシスタントなすちゃんです。チーズ蒸しパンのコツは、炊飯器で炊きあげたらしばらく外気にあてて冷まして、粗熱をとってからラップでくるんで一晩置く‥のだそうです。当日に味見できないのは残念ですが、代わりに住民のKさんがお手製の雁月をふるまってくださいました。

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ここでも皆さんから三陸ことばについて多くの御示唆をいただきました。昔の汲み取り式便所は穴の両側に足を置く板を通していたのですが、ここから足を踏み外してしまうことが結構あったそうで‥それを

「かっぱどす」

と言うんだそうですよ。響きが可愛いけど、絵面はちょっと悲惨ですね‥あとは大槌町で相撲やサーカスなどの興行を仕切っていた一家についての思い出話などをうかがいました。

13:00- 小鎚第四

お昼を挟んで、小鎚第四仮設集会所「エコハウス」に到着。足元が悪かったので、行きたい!と言っていた高齢の方は参加を断念されたそうです。お二人がそれでも頑張って足を運んでくださいました。

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大槌漁場音頭の振り付けを教わっている場面です。弟子Yが見事なあしさばき!

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御礼に、と弟子Yが音大で鍛えた美声を披露したところ、とても感激したわ!とありがたい感想をいただきました。小鎚第十七でもUさんが大声で何度も何度も褒めてくださったので、とても良い日になったのではないでしょうか。良かったですね、Yさん。

15:00- 小鎚第二十

生井沢(なんめーさわ)の小鎚第二十仮設では、時間になってもどなたもいらっしゃらなかったので、アシスタントなすちゃんとお弟子Yで私がこないだ買ったダンスDVD「BAILABAILA14」を流して、みんなで踊ってみました。説明が丁寧で、振り付けも初心者がすぐ踊れる内容なので、とてもオススメです。

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と言っている間に、お二人がご来場。昨日は旧浪板観光ホテル(現在は花ホテルはまぎく)で町長さんと一緒に宴会だった、ということで、少々お疲れのようでした。お二人にも三陸ことばのチェックをしていただいたのですが、違う土地からお嫁にいらした方々なので、いまいち通じるものが少なかったようで

「ここの仮設にいる安渡のおばあちゃんが来てたら、色々と教えてもらえたのにねえ!今日は足元が悪くて来たくないって言ってたのよ」

と言われました。次回、教わりたいと思います。今日はご参加ありがとうございました!

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