大槌町「安渡第二」「子ども夢ハウスおおつち」2015/9/4

いつもなら別々に記事をアップしている二つのセッションを、今回はひとつにまとめております。というのも、よんどころのない事情で同じ場所を使って行ったからです。

いつも大槌町の仮設住宅を巡回するにあたり、大槌町地域支援員配置事業所という事務所に連絡を入れて、こちらのスケジュールに合うよう会場(仮設団地の集会所)を予約してもらうのですが、安渡第二の集会所が9月は既に埋まっていました。困った我々は急遽、その後に訪問する「子ども夢ハウスおおつち」を仮設住民の活動「歌と体操のサロン」にも貸してもらえないか、と依頼したところ、快く受け入れてもらえました。良かった良かった。

いや、良かったばかりも言っていられなかったのです。安渡第二仮設は旧・安渡小学校の敷地内に設置されているのですが、国道からけっこう急な坂道を上がった場所にあります。夢ハウスはその坂道の途中を脇に入った場所の民家です。

我々の「歌と体操のサロン」に参加する住民の多くは80代から90代の高齢女性です。ちょっとの段差も転倒の危険性があり、周囲が気を配る必要があるのに、この坂道‥と頭を抱えました。案の定、90代の常連さんは今回不参加となりました。がっかりすること山のごとし。

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とりあえず13時半から15時までは夢ハウスに来ていた小学生女児と遊びました。名前を教えてくれないので、勝手にこちらで「ほしいもちゃん」と名づけたのですが、本人には不評でした。教えろー名前。

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手塚治虫のブッダに興味があったらしく、夢ハウスの支援員さんに音読をせがんでおりましたが、私が横から悪魔の囁きで

「読後感、最悪だよそれ。つーか2巻のラストとかあれこれ夢に見るよ」

と自分の経験を後世に伝えようとしたのですが、そんなの関係なくすぐ飽きて他の遊びにいってましたよ。つか、手塚治虫先生すいません。

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ほどなくして男児たちもやってきたので、リクエストにお応えして彼らの即興演奏に合わせたコンテンポラリーを10分ほど披露しました。

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15時過ぎ、安渡第二からお二人ほどいらしてくださいました。子どもたちは大人が来ると自然に外へ遊びにいきます。気を使ったのか敬遠したのかは分かりませんが、おかげでいつも通りの「歌と体操のサロン」を行うことができました。参加者のOCさんは千葉県で開催された大正琴の演奏会に参加した際の記念写真を見せてくださいました。彼女の愛用している大正琴はTwitterで募集したものです。送ってくださった方、本当にありがとうございました。お陰様で、今でも毎週レッスンにかよっているとのことです。今取り組んでいる課題曲は「おはなはん」と「夜明けのスキャット」だそうです。

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来月も安渡第二の集会所が先に押さえられてしまったので、今回と同様の開催になりそうです。90代の方は時間前に車で部屋まで迎えに行って、移動に負担をかけないように‥と今からプランを練っております。子どもたちと仮設住民が同じ空間で楽しめるようなことが出来るともっといいのに‥とも思っていますが、あまり多くを期待せず、いつも通り自然体で臨みたいと思います。

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