宮古市「中里」「浄土ヶ浜」 2013/6/1

午前 10:30- 中里
仮設団地に到着して、談話室に荷物を運んでいる最中に一組の家族（おじいちゃん、おばあちゃん、孫娘）が楽しそうに
「今日は買い物たくさんしようね！」
と嬉しそうに歩いているところに遭遇して、こちらまで何だか嬉しくなるほどの蒼天でした。気温は低かったのですが、かえって過ごしやすかったのかも。
ここ最近、気温の上下が激しかったですからね。

「何だかお兄さん（なすちゃん）、痩せたみたいね」
との声が。
「ダイエットしているの？」
と聞かれたので無口な彼のかわりに私が
「炭水化物抜きダイエットと称して、毎日鶏の唐揚げばっかり貪り食ってますよ」
とチクったところ、侃々諤々の声が多数。
世論を騒がせた罰として、たくさん踊ってもらいました。
痩せろ痩せろ。
（自分のデブは棚上げしつつ）
鍬ヶ崎地区に元々住んでいらした方が多い仮設なので、鍬ヶ崎の話題もたくさん出ました。いいですね、鍬ヶ崎って。
津波前にたくさん訪れておけば良かった。
午後 13:30- 浄土ヶ浜

さをり織りグループ「とつこ」の皆さんに、叔母である智田栄子からよせられた毛糸をお届けしました。喜んでもらって、良かった！叔母に報告します。
皆さんは今月８日～９日に行われる宮古市の作品展示即売会に、今まで作った手芸作品を出品なさるとのことです。
たくさん売れますように！！
ご参加いただいた３名の方には、今までの音楽療法場面の写真をお渡しいたしましたが、今はあまり仮設に顔を出さない方も写っていて、みんなで懐かしんでおられました。
徐々に人が増える談話室と、来なくなる談話室があります。
それぞれに事情がありますね。
お一人、最近体調を崩した方がいて、ちょっと元気が無かったので心配だったのですが、次回また一緒に歌いましょう！と再開の約束をしてお別れしてきました。
※追記
昼休み、某仮設の方に手芸の材料をお届けにお邪魔したのですが、玄関先で受け取っていただいた際に
「こないだ、音楽療法にでなくてすいません」
と申し訳なさそうにおっしゃっていて
「いえ、別にきになさらないでください」
と言いました。
その際
「実は、この頃談話室に顔を出しにくくて」
と心情を吐露なさってました。
やはり仮設団地は、人が複数集まる場所なので、それぞれの人間関係や力関係があり、時間の移り変わりと共に力関係や相互の気持ちも変化します。そこには長期化する避難生活のストレスも関与し、いきどころの無い憤懣が別の誰かにぶつけられる不幸なケースもあります。
誰が悪いわけではないのですが、時間が長引けば長引くほど、いらぬ感情のぶつかりあいが不幸な現象を産むこともあります。