大槌町「安渡第二」「小槌第四」「小槌第五B」 2013/4/28

今まで土曜日だけ、もしくは平日他の仕事の併用で訪問していた大槌町の仮設住宅ですが、一般社団法人になったことだし思いきって土日泊りがけの連日はどうだろうか？と思い立ち、今回実現しました。宿泊先は山田町に新しくできたビジネスインやまだというホテルです。
午前10:30- 安渡第二
毎度毎度
「夕方４時からだと夕食の支度で参加者少ないのよねえ、もっと早い時間に来てちょうだいよ」
と言われていたので、今回午前中にお邪魔してみました。安渡小学校の校庭に入ると、桜の木が見事に咲き誇って‥いたであろう光景が。
（結構もう散ってました‥残念）
集会所の前でお一人の女性と行き逢って、お話をしてみたところ
「今日、ウオーキングのイベントあるからって、常連の人は殆どそっちいっちゃったよ。今日も参加少ないと思うよ」
と衝撃の言葉が。さらに
「あれ？ウオーキングと重なるからって、××さんが音楽療法の時間を変更したって言ってたけど。確か貼り紙もしてあったよ」
と驚愕の追い打ちを。

マジすか！！（震え声）
しかし、１０時半ちょっとすぎには
「音楽療法あるからって、早めに切り上げてきちゃった☆」
と所連さんがぞろぞろと集合してくれました。しかも、イベントで来ていた岩手県立大学の皆さんも引きつれて。部屋の中はいっきに女子大っぽく。

若い人もいるので、ちょっと音楽療法っぽくスケッチブック芸なども織り込んでみましたよ。
ひとしきり歌を歌い、踊ったあとに来月の予定（日曜日午前と土曜日夕方）をお話すると
「あら、その日はみんなで紫波町の温泉行くから駄目よ」
と言われました。ひえー。なので、いつも通りの夕方一回のみになりました。安渡の皆さんのマイペースっぷりに毎回翻弄されっぱなしですが、こういうところ好きです。本当に。
午後 13:00- 小槌第四
いつもここに来ると体重の重い我々でさえ足元をすくわれるほどの強風が吹いているのですが、これは新山おろしというのだそうです。町方と呼ばれる大槌町の中心部に住んでいた皆さんも、仮設に住むようになってこの強い風の洗礼を受けたと聞きます。

人数が少ないことを参加者の皆さんは気に病んで下さっていたようですが、この少人数でしか出来ないような活動としてトーンチャイムでの合奏を試みてみました。初めての挑戦に皆さんドキドキだったようですが、数回の練習ですっかり演奏できるように。良かった良かった。
フォークダンスのお得意な方が、我々に八木節の振り付けの汎用性の高さをじっくり教えてくださいました、すごい！
午後 15:00- 小槌第五
これまで支援員さんが色々と準備などしてくださっていたこの場所ですが、鍵は空いていたものの集会所はガランと無人。そして訪れてくださった住人の方も少数。あらら。
「日曜日はどうしてもみんな用事で出掛けちゃうからねえ。平日に来たほうがいいよ」
と言われました。しょぼん。
でも頑張って陽気な歌にひょうきんな踊りをつけて、みんなで楽しく盛り上がりました。お相撲チャンピオンのお孫さんがいる男性が毎回大槌のこと沢山教えてくださるので、勉強になります。安渡カラスに大槌とんび‥メモメモ。
盛岡に帰る前に、地元ニュースで見た赤浜小学校校庭に咲く桜の木を見に行きました。災害復興住宅を建設するため盛り土をするので、これらの桜の木は近日伐採されるのだそうです。名残を惜しむ地元の皆さんがいらして、各々カメラを向けて撮影しておりました。

校庭からは、夕暮れに浮かぶ白い波頭を眺めることができました。大槌の海は心が震えるほど美しいです。隣には近所のおばちゃんが携帯のカメラと格闘していたので、操作方法を教えました。
「見てこの写真」
「‥猫ですね」
「野良なんだけど、うちにいついちゃってねえ。あたしの下足の上でいつも休んでいるのよー」
桜そっちのけで猫の話をするおばちゃんに最後なごみました。