午前10:30- 安渡第二
早朝に盛岡を出発して、大槌町に到着したのが10時過ぎ。安渡を含め、どんどん大槌町の街並みが変化していくのが分かります。旧役場の解体を公約に掲げて当選した現町長による強いリーダーシップでいったんは解体工事が始まったものの、アスベスト問題やら何やら問題が噴出した例の建物も、新しいピカピカの施設に挟まれて何だか居心地がわるそうです。辛い思い出を早く忘れたいという解体推進派と、震災以降として保存をするべきという慎重派とのきちんとした話し合いが実現して、なるべく多くの人が納得する形を模索してもらいたいものだなあ、と盛岡市民としては思います。心の問題の解決は決して急いではいけない気がします。
安渡第二にお邪魔すると、大槌町社協さんが既にいらしていて、この日のサロンには職員さんが同席してくださるとうかがいました。我々の行っているサロンの実態を見ていただくのはとてもありがたい機会です。取り計らって下さった社協さんには心より感謝申し上げます。
前の週に宮古市田老で買った駄菓子をお茶うけに、皆さんでお茶会をしながら昔の大槌町の思い出についてうかがいました。YouTubeで拾ったドライブレコーダーの録画に、津波前の大槌町内の映像があり、皆さんとても懐かしそうでした。また、参加者のお一人から
「数年前、この集会所で孫と一緒の場面を写真にとってもらったけど、あれを引き延ばしたものが欲しい」
と言われました。津波で全ての家財道具を失った方は、思い出のアルバムも写真も手元に残っていません。仮設住宅での暮らしも、あとで大事な思い出となります。我々の活動中の記録写真が、皆さんの大事な記憶となるのであれば、とてもうれしいことです。
午後13:00- 吉里吉里中
こちらの会場にも社協さんが入って下さいました。残念ながら、住人の方のご参加はお一人のみでしたが、ブロマイドを頼りに昔の流行歌を思い出していただきつつ、多くの歌を歌いました。
かつて大槌町にあった洲崎海岸という浜辺の潮干狩り映像を見ながら、おいしい貝と料理方法についてたくさんの知識を披露していただきました。ありがとうございます!
15:00- 吉里吉里第二
お馴染み、吉里吉里第二(浪板)仮設です。すっかり住民もいなくなった団地で、ひっそりと数名でサロンを行いました。社協さんはここの方々とツーカーなので、やり取りが親密で面白かったです。
ニュース映像で釜石市内の昔の光景などを映したのですが、隣町なのでとても馴染みが深かったようです。特に橋上市場は私もおぼろげな記憶しか無いので、皆さんのエピソードは興味深くうかがいました。
最後はお兄さんの楽しい体操「恋の山田線」を皆さんと踊りました。
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