宮古市「赤前」「高浜」2016/10/22

午前10:30- 赤前

「赤前は昼前」

という古い言い伝えのようなものがあるのですが、その昔ここのお殿様が漁師たちに

「魚を獲っていいのは昼前まで」

とお触れを出したところ、へいへいと返事良く頷いた漁師たちは見えないところでちゃっかりと一日中魚を獲りまくっていたらしく、見咎めたお役人に対して

「赤前はいつまでも昼前なんだよ」

と逆ギレしたそうです。本当かどうかはわかりませんが、私は津波前の2000年頃に介護予防の仕事で訪れた時に知りました。あれから月日は流れ、私は今では定期的に「歌と体操のサロン」を届けに赤前へと通う日々を送っております。思い返せば、今までの赤前サロンは午前中が多かったかも‥?

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2012年1月7日に初めてお邪魔してから、この日で19回目の訪問となりましたが、いよいよ最後となりました。というのも、赤前は小学校の校庭に建設された仮設団地なので、優先的に解体・撤去の後に児童たちのための校庭へと生まれ変わることになっていたのです。最後まで残っていた住人の方も、引っ越しの作業中でした。感慨深いです。

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皆さんとこれまでの赤前サロンのあゆみを写真で振り返り、今ではなかなか会えなくなった方々を忍びつつ自分の顔が出てくると

「やだー、この頃太っていたのよ」

「今と変わんないわよ」

などとソリッドな発言が飛び交いました。私も一緒に眺めていて、色んな想い出が浮かんできたのですが、そういえば初回はアメリカ帰りの木村有里さんと、小形春ちゃん(漫画家・青木光恵さんの娘さん当時13歳)がいたなあ‥春ちゃんもう大学生だなあ‥としみじみ感じました。

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「瀬戸の花嫁」を踊り、最後にお別れの意味を込めて「蛍の光」を歌いました。本当は他にもたくさん、皆さんから今までお寄せ頂いたリクエストの楽曲を歌いたかったのですが、何だか全てを消化してしまうと本当にこれが最後になってしまいそうで、なんとなくまた今度一緒に歌えるように‥と敢えて色々と手を付けずにおりました。すると、参加者の方から

「最後にやっぱり、恋の山田線うたいたいなあ」

と一言。そうでした、ここ赤前出身の歌手である柳澤範子さんが昭和50年代にリリースした名曲「恋の山田線」をシメに歌わないと!しばらく我々のサロンでも定番曲でした。

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アシスタントなすちゃんの手作り煮リンゴと美味しいお茶を飲みながら、赤前での活動は終了いたしました。五年間、本当にありがとうございました!これからもどうぞ、お元気でお過ごしください。またどこかでお会いしましょう。

午後13:30- 高浜

さて、スーパーびはんで昼食を済ませた我々は高浜仮設へ。すっかり自家用車の姿もなく、団地内はひっそりとしておりました。談話室には四名の皆さん。

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ここでも美味しいなすちゃんりんごを食べました!

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パンに乗せても、ヨーグルトに混ぜても美味しいんですよ。やはり煮るなら紅玉ですね。

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脳トレとして、県章クイズを行いました。都道府県のマークを一通り全部見ていただいたあと、提示した図案がどこの県なのかを三択から答えていただく内容です。これが‥すごい正解率でした!短期記憶がばっちりですね、皆さん。

最後に、小山田にある宮古市社会福祉協議会高齢者デイサービスにお邪魔しました。今日はたくさん歌いましょうね、何曲くらいがいいですか?とお聞きしたら、一番手前の男性から

「10曲かなあ」

と一言。うーむ‥活動時間40分弱だとキツイかな。

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元気な歌声をありがとうございました。

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