午前10:30- 清寿荘
明け方まで小雨の降っていた岩手県ですが、我々が宮古市に到着する頃には雨上がりのどんよりとした空から肌寒い風が吹いておりました。そんな中、仮設に住む子供たちは靴下も履かず、元気に駐車場を駆け回っておりましたよ。見ているこっちが風邪ひきそう！
数日前に大騒ぎとなった津波および避難警報により、当日予定されていたカリタスさんのイベントは中止になったようです。最大で４０ｃｍの波が押し寄せて、一時はどうなるかと思いました。
いつもお世話してくださっている元住民で自治会長のOさんは、ご主人が数日前に亡くなられたということで、この日はお休みでした。お悔やみ申し上げます。またどうぞ、元気にサロンへご参加いただけますように。お待ち申し上げております。
元住民のお二人と、現在も仮設に住んでいるIさんご一家（お母さん、兄弟三人）と歌も歌わずにずっとよもやま話に花を咲かせた一時間でした。お姉ちゃんとは、今度何か楽器をやりましょうねと約束をしてきましたが、もともと家にあったピアノは津波で流されてしまったそうなので、ギターか何かが良いんじゃないかしら？と思いました。いつもタンタンを待っていてくれて、ありがとうね！
午後13:30- 高浜
豊間根地区にあるスーパーマーケットの蕎麦屋で昼食を済ませ、近くの河川敷でタンタンを散歩させた後に高浜仮設へとお邪魔しました。いつもお孫さんと参加しているSさんは、残念ながら欠席でしたが、ほかに五名の方が遊びに来て下さいました。
ここでも前半の30分はよもやま話‥皆さんの小学校時代のこと、津軽石にある造り酒屋のこと、若い頃に奉公に出て苦労したエピソードなど。造り酒屋で働いた方は、酒かすを袋詰めする際につまみ食いしていたら酔っぱらってしまった、とおっしゃっていました。
そして私が最も興味深く聞いたのは、鮭の頭を焼いてお煮しめの出汁にしたり、鮭の白子を焼いて食べるといったここの土地ならではの食文化です。殆どの煮物料理にはゴボウが欠かせないとのこと。それが見事に表れている言葉に
「ゴボウが欠けた」
という表現。大勢で集まって話をしていて、一番賑やかな人が途中からいなくなることを指すのだそうです。面白いですね！
次回は何と高浜で初の映画鑑賞会をすることになりました！楽しみです。
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