午前10:30- 愛宕小
前回に引き続き、ここ愛宕小学校仮設の自治会長さんをしていた男性も遊びにいらしていて、さらに!第二中学校仮設(9月いっぱいで校庭を引き渡すために仮設住宅が全て撤去された場所)から転居していらした女性も、顔なじみということで初めて愛宕のサロンにご参加くださいました。5年間、ひとつの仮設サロンで常連だった方を、別の仮設サロンでお見掛けするのは稀なので、とても新鮮でした。
ただ、こういったフュージョン状態が住民間の交流を促進する良い面だけかと言えば、そうでは無い側面もあるのです‥やはり、なじんだメンバー固定で継続してきたので、新規で参加される方は緊張があり、迎え入れる方にも戸惑いがあるのです。どういう結果になるのかは、人にもよりますし、時期にもよるので、一概には言えないのですが、乱暴にことをすすめると皆さんの気持ちを損なう危険性があるので、慎重にことを進めないといけません。
愛宕小仮設のリーダー的存在、Kさんが前回のラーメンに続いて我々にとタコライスを用意してくださっていて、新規の方にも
「良かったら食べて行ってくださいね」
と声をかけてくださったのですが、体調もあってその方は辞退し、サロン終了と同時に居室へと戻っていきました。私の経験上、急がず無理強いせず、鷹揚に構えて成り行き任せが一番かと思います。そして!タコライスは絶品でした。糖質制限ダイエットの真っ最中なすちゃんも、まるまる二杯平らげました。
そういえば、皆さん休暇村という宿泊施設で美味しい寿司がふるまわれたイベントの思い出を語ってくださったのですが、今でもそうやって仮設住民を招待する支援団体があるんですね!とてもうれしくなりました。我々も負けずに、続けていきたいと思います。自治会長さん、どうぞお体治してまたご参加くださいね、そしていつか夜のサロン(大人)を‥ふふふ。
午後13:30- 鍬ケ崎公民館
さて、前述した通り第二中学校仮設は校庭を生徒たちが使えるようにと、全ての仮設住宅が撤去されることになり、住民の皆さんは9月いっぱいで部屋の明け渡しを済ませました。どこに移ったかと言えば、もともと皆さんが住んでいらした鍬ケ崎地区の新居や災害公営住宅が多いとのことでした。この日の午後から予定していた第二中でのサロンが無くなり、どこか別の場所で‥と思っていたところに、偶然鍬ケ崎公民館の館長さんが第二中仮設でいつも我々にコーヒーをふるまって下さっていたNさんだったと思い付き、ダメもとで当法人セラピストのお弟子Yこと山崎がお電話してみたのですが‥なんと!サロン開催を快く受け入れてくださいました。日にちも近かったのに、ありがとうございます!
この立派な建物が、鍬ケ崎公民館です。災害公営住宅の背後にあり、隣には消防団第六分団があります。中に入ると、とても天井が高くて解放感があり、木目調の室内装飾が気持ちをやわらげてくれます。
ちらしを大急ぎで作成し、郵送したのが実施日の数日前だったので、告知が間に合わず誰も集まらないんじゃないかしら‥と心配していたのですが。
ちゃんと玄関に掲示してもらってました、しかも赤ペンつき!ありがたや~。
おかげ様で、この賑わい!最終的には40名近い方にお集まりいただきました。初めてお会いする方も多かったのですが、ほとんどが鍬ケ崎小学校仮設、ODENSEⅡ(以前鍬ケ崎地区にあったドーム型の仮設集会所)、第二中学校仮設、中里仮設、あゆみ公園仮設で一緒に5年間サロン活動をしてきた皆さんでした。次々と会場に入ってくる方々が
「久しぶり、お兄さん(アシスタントなすちゃん)痩せたんじゃない?」
「お元気そうで何より、私も元気よ!新聞見たわよ!」
と変わらぬ笑顔で話しかけてくださったので、私は感極まって思わず目頭が熱くなりました。長く続けていると、こういうこともあるんですね。仮設から去った皆さんと、こうやって再びご一緒できるなんて夢のようでした。
活動中はとにかく内容を盛りだくさんにして、初めての方もなじみの方も楽しめるようにとつとめました。やはり一段と笑い声が大きかったのは、なすちゃんのあてふりです。舞台あらし!(ガラスの仮面)
終了後は出口でお見送りをしましたが、皆さんからたくさんねぎらいのお言葉をいただきました。そして館長のNさんからも、是非今後も継続して欲しいと言っていただきました。仮設で「歌と体操のサロン」を開始したのが2011年10月、あれからまる5年。我々の活動は新たな局面を迎えました。これからも頑張りたいと思います。
コメント