宮古市「愛宕小」「中里」2016/3/19

定宿の大槌町大ヶ口「六大工」民宿を出発して、我々が最初に向かったのは「福幸きらり商店街」でした。ここは2012年に大槌町へ通い始めて、活動後に毎回立ち寄った思い出の場所です。テナントは半分近く入れ替わりましたが、周辺の住宅地に家が新築ラッシュの時期なので、割と賑わっていました。

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待ち合わせたのは、安渡第二に住んでいたKさん。仮設を出てご家族が新たに建てた家に移り住んでから、数ヶ月が経過しました。引っ越してからは一度もサロンに顔を出していませんでしたが、今回写真集をお渡ししたいと連絡を取り、お会いすることになりました。

「一度出てしまうと、仮設の皆さんとはご一緒しにくい雰囲気があってねえ」

Kさんはそう言って、苦笑いをしていました。サロンでは他の誰も足を運ばなかった時期から、唯一毎回のように顔を出して下さっていたのですが、一度コミュニティを離れると心情的に合流しにくいそうです。来月のサロンは、我々が車でお迎えに上がりますから、と伝えて是非ご一緒したいとお願いしました。彼女も本当は皆さんとお会いしたいらしいのですが‥なかなか難しいですね。

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宮古市へ向かう途中、法人の講習会で会場を貸して下さった吉里吉里吉祥寺にお邪魔して、住職さんに写真集を一冊お渡しいたしました。初めてお会いしましたが、法人理事の三井さんが毎月合唱団で訪問しているおかげで、とても丁寧なご挨拶をしていただきました。また、4月に行われる指揮者・佐渡裕さんの音楽会のちらしを渡され、お誘いいただきました。楽しみです!

午前10:30- 愛宕小

ちょっと前に他の仮設訪問の合間に写真集をお届けした愛宕仮設の皆さん、じっくりと中身を見て下さったそうで、とても有り難い感想をいただきました。

「なんかね、冒頭の挨拶文を呼んでいて涙が出たっけよ」

とお一人の方から言われて、大変恐縮しました。また、その方から

「社協の人も、この写真集を晩酌のつまみにしているって聞いた」

と言われて、それはそれで何だか面白い!と思いました。

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愛宕小仮設も残り10世帯となり、いよいよ閉鎖までカウントダウンなのですが、他の場所のような同窓会サロンが開けるかどうか試行錯誤中です。と言うのも、住民さんの関係性がうまく行っているケースと、そうじゃないケースがあって、一筋縄では行かないのです。人間ですからね、色々ありますよ。写真はギター練習中の方から研ナオコ「夏をあきらめて」の前奏を楽譜にして!と言われて、確認作業をしている私。

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佐藤由美子さんが講師でいらした時と同様に、美味しい宮古ラーメンをご馳走になりました。他に、わかめの酢の物とお彼岸のおはぎもいただきました。どちらも絶品!幸せ!

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いつもは11時半には終わるのですが、ラーメンその他をご馳走になりながら、いろんな話をうかがいました。大半は893のエピソードなのですが‥(いいのかしら、こんなこと書いて)。でもスキャンダラスな話題はスタッフ全員興味津々だったので、楽しかったです。港町だから、気性が荒い893が多いですね。

午後13:30- 中里

中里ではお集まりいただいた皆さんに写真集をお渡しいたしました。すでに新居へお引っ越しをした方には、今いる住民の方からお渡しをしていただくことになりました。また、残念ながらお亡くなりになったサロン参加者のご遺族にも、つてを頼ってお届けできそうで安心しました。

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この画像に写っている当日の参加者の中にも、すでに仮設を出られて災害公営住宅などに暮らしている方もいたのですが、その方が同じ棟の方に持っていってもいいわよ!と申し出て下さったのでした。とてもありがたいことです、感謝です。

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亡くなった方のご遺族に関する相談のようなものもありました、ここでは書けませんがサロンやイベントで仲間になった方への義侠心みたいなものが、皆さんの中に今でも息づいているんだなあと実感しました。

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90歳前後の方もいるサロンですが、仮設を出て新たな暮らしが安定するまで、我々も様々な面でサポートしていきたいと思います。

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