午前10:30- なかよし公園
実はこの日、本当は我々は被災地巡回の日では無かったのですが、とある事情で急遽、仮設にお邪魔することになりました。というのも、宮城県にある某国民放送局からテレビの取材が入って、実際に仮設の皆さんと活動をしている様子を撮影したい‥といったお申し出があったので、それならばと回数を増やしたのでありました。取材してもらうと、我々の活動も多くの人の目にとまるので、ありがたいわーと思っていたのですが、この後いろいろとドタバタ騒動があり、何だかてんやわんやの一日となりました。
なかよし公園の談話室に時間通りお邪魔しましたが、どなたもいらっしゃらず。もしかしたら急に予定をねじこんだせいで、誰も来ないのかもしれない‥と思っていた矢先、輪の中心にいるJさんがたまたま外を通りかかって
「あれ、今日いらっしゃる日だったんですか?聞いてませんよ」
と言って、大慌てであちこち電話をかけ、常連の皆さんをかき集めてくださったのです。本当に、すいませんでした。
「いいんですよ、もともと手芸サークルで集まる予定だったので」
と慰めてくださったのですが。国民放送のディレクターさん(私の年齢のちょうど半分!の女性)はグイグイと皆さんに質問をして、あとで個別インタビューもお願いします!とキラキラした瞳で頼みまくっていましたが、皆さんからはのらりくらりと‥はたから見ていてちょっと面白いやり取りでした。
今回の取材のテーマは、私がクラウドファンディングで資金を集めて作成する予定の、被災地活動の写真集に関する目的や意義、被災者の反応などについてです。そのテーマに即した場面として、なかよし公園の皆さんにも過去の様子をスライドで見ていただき、その反応を撮影いたしました。亡くなった方の写真が出たときは、みんなでしんみりとしましたが、おおむねとても良い表情だったので安堵しました。
午後13:30- 赤前
赤前仮設でも同じような感じで‥と目論んでいたのですが、ご参加くださったのが大正生まれのNさんお一人だったので、活動の様子などは撮影できませんでした。Nさんによると、仮設にずっと暮らしていた方がお亡くなりになり、皆さんそちらへ参列なさっているとのことでした。仕方ないですね。
せっかくいらしてくださったNさんは、私が全身全霊をこめたセッションをお届けいたしました。Nさんは木曽節が大好きなので、エンドレス木曽節などを行いました。
活動の様子がどうしても撮影したい‥という国民放送ディレクターさんからの要望が多方面に広がり、これまた急遽、社会福祉協議会高齢者デイサービスに飛び入り(割り込み)セッションにうかがいました。もうまる四年もご一緒している皆さんなので、急におじゃましても拍手で迎えてくださったのですが、ちょっと申し訳なかったです。すいません。
いつもよりハイテンションでお届けしました。
この後、我々音楽療法チームは盛岡に戻りましたが、撮影チームは何と大槌町の仮設までインタビューに向かったとあとで聞きました。バイタリティすごい!この話は翌週も続きます‥。
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