※このブログ記事は2016年8月30日に上陸した台風10号の被害に遭う前の宮古市を訪問した際の出来事を書いてあります、お間違いの無いようお願い致します
午前10:30- 河南
仮設団地に到着してすぐ、顔なじみの方が引越し作業をしているところに遭遇しました。少しずつ、荷物を人力で運んでいるのだそうです。すっかり空き部屋だらけになった河南仮設には、よその仮設団地から集約されて移転する方が住むのだと聞いていたのですが、その方に聞いたところ
「誰も来てないわよ」
とのことでした。うーん、謎。
残っているお二人の住人さん、そして懐かしい巡回支援員さんと再会。よもやま話をしながら、昭和の出来事（主に世間を騒がせたニュースに関すること）を振り返り、懐かしい記憶をみんなで手繰り寄せました。ちょうど、有名な女優さんの息子による犯罪のニュースで世間が賑わっていたのと、20何時間テレビでマラソンがどーのこーのと言われていた日だったので‥マラソンといえば、お笑い芸人の方が
「被災地を元気づけるために！」
と三陸沿岸を走っていたのが記憶に新しいのですが、参加した女性がぽつりと
「‥山田町で自動車に乗り込むの、見ちゃった」
と暴露話をぽつりと。あらら、聞いちゃった（そして書いちゃった）。
午後13:30- 西が丘
お昼ごはんを生協で食べてすぐ、西が丘仮設にお邪魔しました。皆さんがお住いからいらっしゃるまでの一時間弱、ずっと私は新曲レパートリー（昭和50年代の流行歌）の伴奏練習を談話室にて行っていたのですが、アシスタントなすちゃんはタンタンを散歩しながらのんびりと夏の終わりの宮古市を満喫していたのだそうです。
6名の皆さんが集まり、さっそく秋に関連する童謡唱歌を歌いました。個人的には「里の秋」が大好きで、季節を問わず一年中ずっと歌っていたいほどです。秋は本当に良い季節‥まだまだ暑いですけどね。
話題は終わったばかりのリオ五輪から、四年後に開催される東京五輪に及びました。誘致から開催決定までの間、巨額の費用が必要になるとか、選手村が豪華なものになるとか、被災地に関わっている身としては何だか複雑な気持ちになったものですが、今回のメダルラッシュで選手たちが輝いている姿を見ると、決まったことは決まったこととして成功してほしいなあと思いました。などと話していると、参加者の方が
「四年後まで生きているか分からないわ」
とおっしゃるので
「そんなこと言わず、一緒に東京のオリンピック観戦しましょう！それまで我々もずっと宮古市に通い続けてサロン開きますから、元気でいてください」
と思わず口をついて出てしまいました。でも、本当の気持ちです。
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