タンタンのこと

今月の11日と12日、東京都武蔵野市吉祥寺にお邪魔して、おもちゃ図書館の皆さんと音楽療法イベントを行いました。その後、古い友人である漫画家の西原理恵子さん宅に泊めてもらい、西原さんが保護団体から引き取ったゴールデンリトリバーのぽん美さんの散歩をさせていただくことになりました。
早朝、武蔵野市の公園まで一緒に歩いて行くと、そこにはたくさんのわんちゃん&飼い主さんがいました。偶然、やはり私が昔から仲良くしている女性がご夫婦でいらしていて、小さな柴犬っぽいわんちゃんを連れていたのです。聞くと、ぽん美さんがいた保護団体から、預かっているわんちゃんだということでした。
「柴犬に洋犬がミックスしているのか、耳が大きくて前足は白い靴下はいているみたいになっているでしょう。あと、右左のひげが白黒で、爪も交互に白黒なのよ」
と女性が見せてくれました。
そのわんちゃんは、まだ散歩が下手で人間が近づくと座り込み、動かなくなってしまいます。おびえているのだなあ、と何だか気の毒になるくらい萎縮していました。
ぽん美さんを連れて西原邸に戻ってからも、あのわんちゃんのことがずっと気になっていました。
そして翌朝もぽん美さんを連れて同じように公園へと向かったところ、またまた偶然あのわんちゃんを連れた知人女性の姿が。もしかしてこれは運命の出会いなのかもしれない、と思って、散歩から戻ってすぐに家族やアシスタントなすちゃん(私が仕事の最中はなすちゃんが見る担当になることが多いと予想して)にも相談して、何度かやりとりを経た挙句に引き取る決意をしました。
「良かったら岩手に連れていって家族に迎えたい」
と女性に電話したら、たいそう驚いてはいましたが快く手続きをすすめてくれることになりました。
(保護団体の規約では通常二週間ほど様子見があるそうです)
そこからが大変でした、知人女性夫妻が車を出してくださってホームセンターで移動のケージを購入し、これまでの餌やおやつやトイレシートを引き継ぎ…バスに乗って吉祥寺駅まで出てJRで東京駅、そして新幹線…幸いなことに、このわんちゃんは一切騒がず、パニックにもならなかったので盛岡の我が家まで無事に連れ帰ることが出来たのでした。
あれから二週間半、毎日のように岩手県沿岸や内陸遠方の仕事で飛び回っている私は、愛車レガシーの後部座席に吉祥寺で購入したケージを設置して、わんちゃん連れて移動しています。
(予想通り、なすちゃんの世話時間が相当あります)
名前は、タンタンになりました。
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まだまだ人におびえて自分から移動が出来ないくらいに萎縮したままですが、徐々に人の手からごはんを食べたり、背中や腰あたりなら触っても震えなくなりました。何より、散歩の時以外はおしっこもウンチも我慢できる良い子です。現在、生後七カ月の男の子です。
当法人の岡崎香奈顧問もタンタンを気にいって
「特別顧問に任命して」
と言ってます。
どこかで我々の車を見かけたら、そっと中をのぞくとタンタンが大人しく座っているかと思います。どうぞよろしくお願いします。

コメント

  1. ケイ より:

    タンタン・・・なんて可愛らしいつぶらな瞳でしょう!会いたい会いたい会いたい!
    岩手の優しい風に吹かれて、岩手の皆さんに可愛がってもらってねー!
    なぜだか、涙涙の私でした・・・。

  2. 智田邦徳 より:

    ケイさん、コメントありがとうございます!
    幸い、周囲のみんなはタンタンにすごく優しくしてくれます‥ありがたいことです
    そのおかげで、徐々に心を開きつつありますよ
    これからもどうぞ見守っていてください

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