いつも仮設住宅にお邪魔して音楽療法を行う際は、記録用としてご参加下さった仮設住民の皆さんの様子や、我々の様子をデジカメで撮影しているのですが、ブログ記事に添えるために選択する写真はプライバシー保護のために顔がはっきり写っているものはNGにしています。そのため、私となすちゃん(当法人事務局員)ばっかりが顔をさらしているわけですね。
見苦しくてすいません。
もちろん、写した画像はプリントアウトして、次の巡回日に仮設の皆さんにお見せしております。震災と津波という過酷な体験をして、それまでの思い出を一切合切失ってしまった方に向けて、新たな楽しい体験を積み重ねて思い出にしてもらえれば‥という願いを込めています。
たまによその仮設の活動の様子を見たい、という方がいて
「どうしてですか?」
と聞くと
「昔ご近所だった方が、ここ(画像を指して)に写っているのよ。懐かしくて懐かしくて、嬉しくなっちゃうのよ」
とお答えになります。
もともと同じコミュニティだった人たちが、災害を期にバラバラになってしまい、孤立感などで心に傷を負ってしまうケースもみられましたが、こうやって馴染みの人の今の姿を確認して、湧き上がる感情が癒しにつながることもあります。
さて、ここ数日私は仮設の皆さんに持っていく画像を選んでプリントしていたのですが、思わず笑ってしまうようなものがあったのでご紹介いたします。去年の8月の大槌町で撮影したものですね。
一番右にいるのは、昭和音楽大学で音楽療法を先行している男の子です。彼も被災地出身で、ふるさとを訪れては音楽を届けているのだそうです。
そして何してるのこれ?と思った方もいらっしゃるでしょうが、「一週間に十日来い」という曲に合わせた「あてふり」を披露している場面です。
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