午前10:30-11:30 荷竹
諸事情により自分で運転して宮古市に到着、久々の荷竹ですが談話室の脇にあるベンチでひなたぼっこをしている住人さんを発見。お一人は何度も音楽療法にご参加くださった方で、もうお一人は初めてお話をした方です。連れてきたタンタンをとても可愛がってくださって、何度も
「可愛いねえ、でも食べるもの持ってないからあげられないよ、ごめんねえ」
と言ってました。車におやつがあるので、それを与えてくださいね!とお渡しをしたら、喜んでくださいました。お召し物に犬の毛がたくさん付着して、そばでハラハラしていたわたくし。
(すぐにコロコロで掃除させていただきましたが)
「談話室で歌っこの集まりをやりますが、お入りになりませんか」
とお誘いしたら、お馴染みさんは今日が災害公営住宅への引っ越しとのことで、中へご案内できたのは初めての方お一人でした。
「おしょすうので(恥ずかしいので)」
と言ってお名前は教えていただけませんでしたが、合流した宮古市在住の音楽療法士、お弟子Yの上手な誘導でお好きな懐メロは判明しました。一緒に「目ン無い千鳥」や「旅の夜風」を歌いました。
開始から10分ほど経過した頃、別の常連さんがひょっこりを顔を出して下さいました。
「いつものメンバー、みんなもう引っ越しちゃって、残った私も明日引っ越すんですよ」
と、別れの挨拶に見えたのだそうです。すると‥実質、今日が荷竹仮設でのセッションが最終回ということになるんでしょうか?思えば2011年10月に初めてお邪魔してからまるまる四年間、ここの皆さんにはとてもお世話になりました。特に画像にあるようなフェルトのマスコットを大量に作って、我々にも譲渡して下さった皆さんです。熱心に作っていた方々がこれを残して引っ越したということは‥?
「残ったのは社協さんが引き取るんじゃないかしら?良かったら好きなの、持っていっても構わないと思いますよ」
とおっしゃるので、図々しく4つマスコットをちょうだいしました。ありがとうございます。
「公営住宅は××号室だから、よかったら遊びにいらしてね」
と連絡先を教えてもらったので、これからも是非「歌と体操のサロン」を開催する時はお知らせしたいと思います。そして元いた仲間とずっとマスコット作りで活動を続けていって欲しいなあ、と思いました。
年季の入った長テーブルは、住民の男性によって修繕されていました。じんわりと心に響きます。
午後13:30-14:30 清寿荘
ここ清寿荘隣接仮設の皆さんも、音楽療法常連メンバーは全員が仮設から出て、あらたなお住まいで新生活を開始していますが、「歌と体操のサロン」がある日はわざわざバスなどを使って集まってきてくださっています。ありがたいです。
タンタンを駐車場脇のテーブルにつなごうと思ったら、ボール遊びをしていた子どもたちがわらわらと集まってきました。みんな犬が大好きと言うので、おやつを配布して「おて」と「おすわり」などをやってもらいました。
「ピアノ、弾く弾く!!」
と目ざとくキーボードを発見した子たちが、おばあちゃんたちの活動にも乱入してきましたよ。順番に弾いてね、とか一緒に弾いてみたら?とか言ってみたのですが、どうしても我先に!単独で!という争いが勃発してしまいました。
風船を一人ひとりに与えて外に出てもらい、中では元住民の皆さんと一緒に「昭和の家電製品」スライドや「恋の山田線」などで活動しました。テレビを一番先に買った津軽石地区のお金持ちの話や、アイスキャンデーを売っていた商店の思い出話などにも花が咲き、私もメモ書きを忙しく行いました。
活動後、タンタンを迎えに行ったらすっかり憔悴しきった顔で、早く車に載せて!と騒いでおりました。よっぽど子どもの相手が大変だったのかも‥ちなみに与えた風船は全て割れてました!ぎゃー!
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