宮古市「よっとでんせ」「河南」2015/6/13

午前10:30-11:30 よっとでんせ

宮古市鍬ヶ崎地区にある熊野神社のすぐそばに作られた集会所「よっとでんせ」で、今回二度目のサロンを担当いたしました。蒸し暑い日だったのですが、少しずつ参加する方が集まってくださり、総勢6名での活動となりました。

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「向こうの方(鍬ヶ崎小学校仮設)からも来てくれればいいがねえ」

「あ、ちょっと(と外を歩く人に声をかけ)面白いからよってって!」

と、人数が少ないことを気にして皆さん勧誘までしてくださいましたが‥いいんですよ、これくらい集まってくださったら御の字ですよ!

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お弟子の山崎がヘルプ(兼打ち合わせ)で来てくれましたが、宮古市民なのに15分も迷っての到着‥でもまあいたし方ありません。何せ、鍬ケ崎は来るたびに工事のせいで道が全然変わってしまうのですから。我々もこの集会所が見えているのに「通行禁止」の看板に阻まれて、なかなかたどりつけませんでした。

活動内容は「パタカラ」を使った発音練習と、デュアルタスクの脳トレ、間違い探しクイズ、私は誰でしょう?お笑い芸人編などを取り混ぜて、夏に関する歌を歌いました。

歌と歌の合間に、この日が近所にある神社の宵宮(前夜祭)ということを教えていただきました。熊野神社とは別の、金精様(男性のシンボルをかたどったご神体)を祀った神社なのだそうです。良かったら行ってみたら?と言われて、昼休みに参加者さんからいただいた差し入れ(アイスクリームなど)を食べた後、車を集会所に置いたまま、てくてく歩いて探してみました。

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紅白の幕が目印だったので、すぐに場所はわかりました。鍬ヶ崎は「あうぇいこ」という細かな路地がある昔ながらの漁師町(そしてかつては花街)ですが、この神社も小さな路地の坂道を上がっていきます。

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お社の前で物珍しそうにカメラを構えていたら、中にいらした氏子の皆さんに

「いいから、遠慮しないで入ってらっしゃい」

と気さくに声をかけていただき、図々しくお邪魔しました。普段は非公開のご神体を間近で拝むことが出来て、本当にラッキーです。すごく‥ご立派でした。前述の通り、鍬ヶ崎は花街として栄えた一面があり、娼館にいた女性たちによって信仰された神社だということです。

午後13:30-14:30 河南

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集会所に入ってびっくりしました、ここから歩いて15分くらいの場所にある「実田仮設」の住民さんがお一人いらしたからです。Fさんは転居する人が増えている実田仮設の中では、まだ引っ越しの目処がついていない方です。先日、実田にお邪魔した際に

「私が最後まで残るから、それまでは通ってね」

とご挨拶いただいたのですが、こうやってわざわざ炎天下歩いて河南仮設までいらしてくださって、本当に感激いたしました。他のイベントやボランティア活動の際も、時々こうして参加なさっているとのこと。

全盛期からはぐっと人数が減ったとはいえ、盛り上げ上手の金浜の皆さんは体操も歌も全力で楽しんでくださいました。金井克子「他人の関係」で♪パッパッパヤッパに合わせた複雑な手の動きも、臆することなく果敢に挑戦していただき、感謝です。

活動後、外のベンチ&パラソルにつないでいた当法人の特別顧問犬タンタンを迎えに行った時、参加者数名が犬がいる!と笑顔でタンタンを撫でにいらっしゃいました。その中にいた一人の女性が

「私もね、犬いたの。二匹。でもね、津波で二匹とも流してしまったの」

と寂しそうにおっしゃってました。自分は逃げて助かったけど、犬は助けられなかった‥と、ずっと悔やんでいるのだそうです。四年以上、時間がたっていますが、喪失の傷はまだまだ癒えないようです。

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この日の最後は、宮古市社会福祉協議会高齢者デイサービスでのセッションです。誤嚥予防体操や発音練習などを元気に取り組んでいただきました。我々が入室の際

「あら、今日は先生とお兄さん(アシスタントなすちゃん)同時にいらしたわ。珍しい」

と笑っていた方が。そうなんですよね、いつも私が先に慌てて入るので‥月に一度なのに、よく見てくださっているんですねえ。

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