この日は、私が音楽療法士として働き始めた24歳から、今までずっと敬愛している精神科の松井紀和先生がわざわざ山梨県から足を運んでくださり、仮設住宅巡回に同行してくださいました。神様のように思っている先生に自分のセッションを見ていただくのはとてつもない緊張感がありましたが、多くの助言や激励のお言葉をいただくことができました。
夢のような一日でした。
午前 10:30-11:30 荷竹
津軽石からちょっと奥に入ります‥と事前に説明されていたものの、途中で道に迷ってしまい、携帯で社協さんに道案内していただきながらやっとこさ仮設団地を発見。
到着すると、談話室には「カリタスジャパン」という団体のボランティアさんが数名いらっしゃいました。
日本赤十字に次ぐ規模の、大きな団体から派遣されていらした、とのことでした。
彼らは住民の皆さんを招いてお茶会を開催したり、古着の展示をなさっていました。
(キリスト教系の団体とのこと)
音楽療法には4名の方がご参加下さいました。
8曲を歌い、リズムに合わせた上肢の運動を行いました。
最後、カリタスの方からもリクエストをいただき、とても良い雰囲気でした。
松井先生の前で演奏するという恐ろしい光景。顔には緊張の色が浮かんでおります‥。
午後 13:30-14:30 浄土ヶ浜
5名の方がご参加くださいました。
私の活動では「歌の歌詞を上の句だけセラピストが言って、参加者が下の句を言う記憶力トレーニング」を行いますが、この日は浦島太郎で
「助けた亀に」→「乗せられて」
「乙姫様の」→「手料理を」
など、楽しい回答が寄せられて面白かったです。正解が必ずしも良いということではないですね。参加者の笑いを引き出せるのであれば、楽しい間違えはとても良いことです。
ここでも最後に参加者からリクエストが寄せられましたが、奇遇なことに午前の荷竹と同じ曲でした。
こういうこと、あるんですねえ。松井マジックかしら?
この後はいつも通り、高齢者デイサービスに移動してセッション。
何と松井先生が担当してくださいました。贅沢!
さすがの神業で、皆さんすごい集中力。そして笑顔。
勉強になりました。
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