実は数日前から熱があり、下がらなかったら申し訳ないけどキャンセルしなければ(支援者が風邪を持ち込んで感染源になるのは言語道断の大罪です)‥と思っていたのですが、前日に休みをもらってずっと寝ていたのが功を奏したのか、朝熱を測ったら大丈夫だったので安堵しながら出かけたのですが。
病み上がりのせいか、この日は色々ありました‥。
まず宮古市に到着して午前の現場へ‥と向かった先が鍬ヶ崎小学校の仮設だったのですが、談話室に入ったら住民の方と巡回員の方に
「あれ?音楽の人だよね、今日はここじゃないよ」
と言われました。な、なぬ??
巡回員さんが表を調べて
「今日は田鎖になってるね」
と言って下さり、平謝りしてから大急ぎで移動しました。‥5分遅刻しました。
(実は社協さんからスケジュールの変更をあとから連絡されていたのに、すっかり忘れて最初の表をそのまま手帳に書き写していた単純ミスでした‥ばかばか)
午前 10:30-11:30 田鎖
談話室の中に入ると、既に大勢の皆さんが待機してくださってました。ああああああ、すいません。
ん?あなたは田鎖ではなく、きれまち仮設の方では?と思って聞くと
「なかなかうちに来ないから、こっちまで聞きに来たよ」
と。
なんとありがたい!!なのに遅れてすいません!!
(再び平謝り)
きれまち仮設からわざわざ足を運んで下さった男性は、以前
「他の音楽の慰問は、こっちが何か曲をリクエストしても知らぬ存ぜぬで、さっぱり話が通じない。でもあなたは即座に対応してくれるから面白い」
と言って下さったのですが、この日リクエストされた「坊がつる賛歌」「ふるさとの話をしよう」「おんな船頭唄」は歌詞の用意が無く、せっかく褒めてくださったのに~と悔しい思いをしました。
変わりに、他の三橋美智也、北原謙二、なんとか賛歌で‥と思い「リンゴ村から」「若いふたり」「雪山賛歌」となりました。
現在、巡回の際には童謡唱歌・流行歌・民謡など250曲の歌詞を持ち歩いていますが、まだまだ足りないので日々増やしています。こうやって対応できなかったものはその週のうちに書いて足すようにしています。
知らなかった曲をおぼえる良い機会でもあり、音楽療法士としてはまたとない勉強のチャンスです。
ここで今日最大の問題が。
声が‥出ないんです。風邪は治ったのに、今日になっていきなり声が枯れてしまいました。
プロ失格です。無理やり歌おうとするとスリムクラブの人みたいに。
仕方が無いので、同行したなすちゃん(運転もしてくれる120kg男性)に頑張ってもらいました。有難う、なすちゃん!
前回、ここ田鎖で参加された女性から
「ずいぶん、お痩せになったんですね」
と帰り際に言われました。
そう‥ここ数カ月で私、10kgくらい体重が減ったんです。一度しかお会いしてないのに、良くおぼえていてくださっていて、ありがたいかぎりです。
午後 13:30-14:30 児童相談所
ここは4回目の訪問です。
1回目‥参加なし
2回目‥5名参加
3回目‥2名+他の仮設からお連れした方1名
さて今日はどれくらい人がいらっしゃるかしら‥と談話室のドアを開けようとした時、背後から
「あ、いいとこに来た!ちょっとこれ運んで!」
と見覚えのある女性から声をかけられました。
「これ、女では運べないのよ。悪いけど持ってきて」
と指をさした先には、みっちりとジャガイモの詰まった段ボール箱が6つ。
言われるまま、えっちらおっちらと箱を移動させました。
うちの母も、初対面の音楽療法士さんが我が家に遊びに来た時、挨拶もろくにせず
「あ、いいとこに来た!ちょっと餃子の皮をつつむの手伝って!」
と言ったことがあるのですが、それをなんとなく思い出してみました。
(ちなみにその音楽療法士さんは平田紀子さんといいます)
この日は珍しく、男性の参加者がお二人もいらっしゃいました。どちらの方も音楽療法は初参加です。
立て続けに、並べた歌詞カードからリクエストを下さいました。言われるままどんどん弾きまくる私。
こういう、打てば響くようなセッションは大好きです。
声はまともに出ませんでしたが、張り切ってなすちゃんと二人で踊りを披露しました。
「名コンビだね」
とのおほめの言葉をもらいました。いえー。
14:45-15:30 高齢者デイサービスセンター
この日は、皆さんと
「声に出して読みたい日本語」
ということで、徒然草や平家物語、方丈記や枕草子の冒頭を一緒に朗読してみました。
旧かなづかいもバッチリでした。
杜甫の「春望」も読みましたが、解説がいつも通りの私流カジュアルだったので、どこかニュアンスが違っていたかもしれません‥アデランスイブファインがどーのとか。
きちんと勉強しておきます。
あと喉ちゃんと直しておきます‥。
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