隔年で半期を担当している、岩手大学教育学部の「音楽療法」講義ですが、今年は飛び石のスケジュールで、しかも一日6コマという強行軍でした…私も辛かったですが、学生もさぞ大変だったでしょう。
1日目はライフサイクルと音楽を中心に話を進めました。今回の参加学生は1年から4年まで5名が履修したのですが、彼女たちが生まれてから現在(ハタチ前後)までの音楽歴や嗜好を書き出してもらい、これを彼女たちの親世代、祖父母世代の時代背景や風俗史などもからめて
「高齢者にとって音楽の持つ意味とは」
について考えました。音楽専攻の学生だったので、好きな音楽を聞くとクラシック曲が大半だったのが特徴的でしたが、もし自分が老いてしまったら…という想像力をフルに活用してもらいました。
2日目は私のいつも使っているワークショップ「歌詞つくり」です。朝から晩まで、じっくりと時間をかけて作ったので、何だか面白いものが出来上がりましたよ。ここではご披露できませんが。
3日目、今度は子ども相手の音楽療法を彼女たちに企画してもらいました。
名古屋大会で購入した、おニューの楽器を渡して、この楽器はどう使えば子どもが喜ぶのか、他に斬新な使い方はないものか?とグループに分かれて考えてもらいました。そして、セラピストが子どもに寄り添うときの距離感や目線、話しかけ方、楽器の提示方法、目標設定とアセスメントなどを模擬セッションを通して全員で話し合いました。
かなりゆるい感じで三日間過ごしましたが、音楽療法についての感想を最後のレポートで出してもらったところ、かなり的を射た内容を書いてくれた学生が多く、さすが岩手大学は真面目だなーと痛感しました。優等生が多いんです、ほんとに。
次回は2016年ですね。
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