午前10:30- 安渡第二
大槌町の仮設住宅集会所は、これまで何年も地域支援員配置事業所から派遣される職員の方が、サロン前と後に鍵の開け閉めや準備後片付けをしてくださっていました。震災から7年を過ぎた今年の春からは、大槌町社会福祉協議会がこれらを担当することになり、サロンやイベントで集会所を使用する際には社協事務所まで鍵を取りに行って団体自ら開け閉めなどを行うように‥と通達が我々にもありました。3月からの変更だったので、先月は日曜日の朝に宿泊先の民宿を出てから社協事務所に向かったのですが、そこに居合わせた方(対応したのが澤瀬さったので私はお名前を知らず)から
「もし土曜日の巡回だったら、職員の配置を工夫して会場の開け閉めなどはこちらで出来ると思う。相談員が同行するということもあるかもしれない」
といったお申し出をいただき、それならば!とすでに年間計画が出来上がっていた宮古市巡回スケジュールの変更を宮古市社協さんにお願いをして、大槌町の全ての日程を土曜日に変更した‥というのが前提です。
さて、一応安渡第二仮設に到着する前に大槌町社協さんに連絡を入れたところ‥対応してくださったのは先日澤瀬がお会いした方とは別の方だったのですが、鍵の開け閉めは団体にお願いしているから取りに来てほしいということでした。こないだとはちょっと話が違ってきています。当日のことなので取り合えず我々は鍵を取りにうかがい、安渡第二仮設へ行って会場の準備を行いました。しかし‥安渡第二としては初の参加者ゼロでした。うーん‥澤瀬にちょっと公営住宅の辺りを歩いて、誰かいないか見てきて!と無茶ぶりをしてみたのですが、偶然いつもいらして下さる常連のEさんを発見してサロン参加はどうしますか?と聞いたそうなのですが、通達が全くなかったということで、もう午前から午後まで予定を入れてあると断られたと報告がありました。
ゼロならゼロでしょうがない!!撤収!ということで、あとちょっとで咲きそうな安渡の桜のつぼみを眺めつつ街中へと移動しました。5月には皆さんの元気な笑顔に会えますように。
午後13:00- 小鎚第十七
集会所に入り、さっそく皆勤賞のUさんがおいでになりました。お昼に入った喫茶店「夢宇民」の美味しいおはぎとお茶でまったりとお話をしながら歌でも‥と思っていたら、突然
「俺、今日で最後だこった」
と言われました。Uさん、お引越しが決まったのだそうです。前々から公営住宅への転居の話をうかがっていたのですが、突然で我々もびっくりしました。でもやっと仮設生活が終了して新たな暮らしが始まるのですね、おめでとうございます。
童謡を歌う会に所属しているNさんもいらして、みんなで一服しながら旅立ちの春について一時間ばかり色々とお話をしました。過去にサロンへいらしていた方々も、今は散り散りになっていますが、何かあればすぐにUさんから連絡が入ってみんなで集まるのだそうです。
「もし新しい会場で良いところが無かったら、うちを提供するから使って!」
といつもの元気な調子でありがたいことを言ってもらいました。何だかお願いする公算が大きいのですが、その時は本当によろしくお願いします!!私は小鎚第十七仮設でUさんの元気や前向きな言葉のひとつひとつにとても励まされて、何とかここまでやってこれた気がします。
再会を約束して、最後にパチリ。
15:00- 小鎚第四
そして、小鎚第四エコハウスでのサロン開催もこの日が最後とのことでした。
皆さん、もうじきお引越しなのだそうです。めでたい!大槌町の昔話を最後にたっぷりと聞かせていただきました。特に、山間の集落で育ったSさんからは、お留守番中に浜から塩を売りに来た男の人とのやりとりを教えてもらって、すごくすごく!!面白かったです。
「知っている人でお茶会を公営住宅でやっている人いるから、電話してみて」
とYさんからアドヴァイスをいただきました。そうですね、本当に仮設サロンの後どうするかを考えて動き出さなければいけません‥頑張らなければ!!皆さん、お元気で。またお会いしましょう。
【その後】
盛岡に戻ってからあらためて大槌町社会福祉協議会の方へ集会所使用のあれこれについて質問させていただきましたが、最初に澤瀬がお話した方へ私からご説明申し上げたところ、土曜日の巡回であれば社協さんで担当していただけるという当初のお話通りに落ち着きました。非常に安心いたしました、ありがとうございます。これからもどうぞよろしくお願いします。
※経緯について備忘録として記述しました
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