午前10:30- 津軽石公営住宅
宮古市社会福祉協議会から割り当てられた巡回スケジュールでは、この日お馴染みの清寿荘隣接仮設へ訪問する予定でした。が、この数日前に電話連絡があり、最後の住人さんが転居したことをうけて、この仮設での活動は終了。かわりに、この仮設でいつもサロンに参加して下さっていた皆さんが大勢住んでいる津軽石地区の災害公営住宅にある集会所で開催してもらいたい、と言われました。寝耳に水でしたが、かねてより仮設住宅解体後の被災者支援について思いを巡らし、できれば災害公営住宅での活動を行いたいと願っていた我々には渡りに船の話でしたので、もちろん快諾しました。
高浜、赤前、払川、荷竹といった近隣には何度も訪問していたのですが、津軽石地区に足を踏み入れたのはこれが初めてでした。石碑を見ると、ここにかつて津軽石村役場があったと知りました。
管理人の女性(かつて仮設の活動にもいらしてくださった方)が、音楽療法の開催を住民向けに告知してくださっていたので、清寿荘隣接仮設はもとより、荷竹仮設の方(懐かしい!)、初めての方など多くの皆さんが足を運んでくださいました。立派な集会所で、大人数のサロンを実施できて大変幸せでした。
数日前に作成したばかりの「歌と体操のサロンしおり」と名付けた小冊子を皆さんにお渡しして、健康に良い歌の歌い方、姿勢、呼吸、発声法、そして体操の重要性などについて一通りご説明申し上げました。これまでは歌を歌って、アシスタントなすちゃんの踊りに大笑いして、よもやま話に花を咲かせて「ああ、楽しかった。またね」と毎回終わっていたのですが、これからは小冊子を家に持ち帰っていただいて、一人になった時にも自分の健康管理に意識を向けていただければと思います。
これからも皆さん、どうぞよろしくお願いしますね!!ありがとうございました。
午後13:30- 近内公営住宅
午後は近内にある災害公営住宅へお邪魔しました。いつも賑やかなメンバーの集まる西が丘仮設の方々が現在お住いの団地です。板屋公園仮設の方も確かここにいるはず‥というのも、仮設でサロンをしていた時にその方が近内公営は唯一ペットOKだとおっしゃっていたのをおぼえていました。
さて、現地に到着しましたが‥集会所は鍵が閉まったままです。社協さんに電話したところ、管理人さんから開錠してもらうようにと指示が。アシスタントなすちゃんがその方のお住まいまで訪ねて、お休み中のところわざわざ鍵を開けに来ていただきました。
「今日、サロンあるなんて聞いてないし、誰にも告知されてないから集まらないよ!」
と管理人の男性に言われました。うーん、でも仮設巡回の当初もそんな感じだったし、特に参加者ゼロでも気にならないんですよ、と告げましたが(のんきですね)
「あ、あそこにいつもイベント参加している人が歩いている。おおーい!!」
と集会所の窓を開けて呼び込んで下さいました。何とその方は、西が丘仮設でリーダー役をしているKさんでした!Kさんはついさっき、社協さんから我々のサロンがあると連絡を受け、すっとんでいらしたとのこと。そして在宅していた顔見知りに声をかけて、早く集まるようにと召集をかけた!と言って下さいました。
そして数分後にはこの人数の方々が足を運んで下さいました!!すごい!!藤原三丁目仮設でご一緒したTさん、初めてお会いする方々、西が丘の皆さん。わざわざありがとうございます。
あまりの嬉しさに、お兄さんもこんなにハッスルしました。
近内災害公営住宅のなりたち、棟それぞれの住人の特徴、これからの課題なども皆さんの口から様々聞かれましたが、我々音楽療法チームは末永くここの皆さんの心と体の健康を支援するような活動を続けていけたら‥と思います。とても我々らしい初日でした!!
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