午前10:30- なかよし公園
かなり早めに到着したと思ったら、既に談話室にはお一人で待機中の方が。
「誰も来ないから、不安になっていた」
とおっしゃいましたが、他の方々がいらっしゃる前にこの方との会話中に色んなことが学べてラッキーでしたよ。というのも、今回のえころんニュース(サロン参加者にお渡しをしている毎月発行のペーパー)でも取り上げた、三陸地方の昔の調味料「ごど味噌」に関する貴重な証言を得ることが出来たからです。ごど味噌は鎌倉時代には全国的に普及していたようですが、昭和初期の三陸で多くの家庭で使用されていた懐かしい味覚として時折話題にのぼっていたのです。あと、豚を飼っていたお宅では、集落に住んでいた外国籍の家に豚を渡して解体していた‥という話も出ました。
皆さんが勢ぞろいした後は、いつも通りの歌と体操のサロンを開催しました。
あてふりを熱演中のアシスタントなすちゃん。美味しいお茶を飲みながら、ほかの方々からも面白い思い出話を聞くことが出来ました。ひとくちに三陸と言っても、海沿いからほど近い場所は山間部と同じ生活習慣だったようなので、区分けのような意識が普通だったそうです。ハマ、ザイ(田舎)といった言葉は現役で使われていました。
午前のサロン終了後は、前々から気になっていた国道沿いの食堂「ロートレック」へ。昔ながらの店構えと内装で、とてもなごみます。
午後13:30- 中里
午後の仮設「中里」では、最近閉鎖された仮設団地「第二中学」から引っ越していらした方もご参加くださいました。仮設の集約が進む中で、あらたなコミュニティの再編がなされています。
再編とはいえ、もともと津波前には同じ鍬ケ崎地区で顔なじみだったとのことで、それほどお互い抵抗は無いようなので安心しました。なごやかなムードの中、活動を行いました。
ただ、数か月前に発生した台風10号の被災者家族が、この仮設に引っ越していらしたという話の際は
「みんな、若い人たちばかりだからあまり接触は無いのよ」
とおっしゃってました。
コメント