午前10:30- 実田
気持ちの良い秋晴れの空と、きりりと肌寒い木枯らしの吹く一日。宮古市実田仮設は以前とはうってかわって、子どもたちの賑やかな声が響く一角となっていました。夏の終わりに台風で浸水したご自宅から、避難してきたご家族がこれまでの皆さんと入れ替わりで生活しているのでした。
サロンに集まってくださったのは、以前ここで暮らしていた皆さんです。Mさんとは前日、かわい道の駅やまびこ館で偶然お会いしてたんですよ。
実はこの日、皆さんに召し上がっていただこう!とアシスタントなすちゃんが張り切ってひめりんごのタルトを焼いてきたのでした。お茶と一緒にどうぞ!
お味の方はいかがですか?とお聞きしたら、とても美味しいと評判でした。良かったね!甘いものをいただきながら、皆さんからとても面白いお話が聞けました。このブログをご覧の全国の皆さんは、ゴド味噌ってご存知でしょうか?三陸の漁師町では昔から自家製のゴド味噌を作って、野菜のおひたしに味付けをしていたのだそうです。どんな味噌なんでしょう?と質問したところ
・普通の味噌を作る時の大豆を煮たあまり汁(ドロドロ)を使う
・麦からとれるふすま(糠のようなもの)を入れる
・麹を入れるという人もあり
・最後に塩で味付けをして発酵させる
という工程を経て作られると教えられました。皆さん、小さい頃の思い出の味として非常に懐かしそうにしておりましたよ。赤前地区では平成の初めころまで作られていたのだそうです。
表で待機中のタンタン、子どもたちと仲良く遊んでもらっていたようです。
午後13:30- 河南
人が増えて賑やかになった実田とは一転、非常に人気の少ない河南仮設へお邪魔しました。
お二人の方にご参加いただきました。ここでもお兄さんのタルトをお出しします。
前日、国道106号線を盛岡方面へ戻る際に、ダンプカーと自家用車の事故に遭遇した‥という我々の話から、以前金浜地区(河南仮設にお住いの皆さんが津波前に住んでいらした場所)に魚を売りに来た山田町の移動販売カーの話になりました。
「そういえば、震災のあった日も金浜や近隣を売り歩いていたけど、無事だったべか」
「五年たっても、噂聞かないがねえ」
そして津波前に町中で営業していた食堂や喫茶店の話、そこの御主人やご家族の安否などについても、皆さんからいろいろと教えていただきました。
画像右の女性は、三陸鉄道に乗って久慈市の市へ友達三人と遊びにいった思い出話を聞かせてくださいました。また、あんな修学旅行みたいな小さな旅がしてみたいねえ、とおっしゃってました。
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