宮古市「実田」「児童相談所」2016/7/18

午前10:30- 実田

いよいよ本格的な夏の日差しが照りつけるようになった7月の宮古市、内陸の盛岡市よりは空気が乾燥しているので過ごしやすかったのですが、アシスタントなすちゃんが持ち歩く着替えの量は通常の三倍に増えてきております。汗をたくさんかくのは健康な証拠‥とはいえ、なかなか大変そうです。

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タンタンも自動車の中でお留守番、というわけにはいかず、日蔭になっているベンチにリードを結びつけて待機してもらいました。前回、ここで待っている最中にハプニングがあったのですが、この日は万全の準備していたので大丈夫!かな。談話室では皆さんが早めに入室して、クーラーをかけて待っていてくださいました。涼しい部屋で、熱いお茶を飲みながら昭和のニュース映画を鑑賞しました。

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ニュース映画というのは、かつて映画館でお目当ての映画が上映される前に、予告編などと一緒に流れていた新聞社による番組なのですが、この日は昭和30年代のものをいくつか紹介しました。服装や髪型だけではなく、当時の街の風景なども皆さんの遠い記憶を蘇らせたようです。宮古市にも、かつてたくさんの映画館が街中にあったそうですが、現在は小山田の生協「DORA」に入っているマリンシネマだけになってしまいました。そのマリンシネマも、存続が危ぶまれています。スクリーンの映画を観る豊かさが失われるのは残念ですね。

お集まりいただいた皆さんは、変わらず穏やかな暮らしを過ごしているとのことでした。

午後13:30- 児童相談所

開始前、近所の公園でタンタンの散歩をしていたら、仮設住宅からちょうど出てきたFさんとばったり会いました。そして開口一番

「あのね、ちょっと前にNさん亡くなったのよ。知らなかったでしょう?」

と言われてびっくり。Nさんは児童相談所隣接仮設で我々が「歌と体操のサロン」を開始してから、ずっと毎回参加してくださっていた高齢の女性でした。前回、体調を崩してお休みだったので確かに気になっていたのですが、あまりに突然のことで私も言葉が出ませんでした。

「新聞の訃報欄にも載らなかったから、皆んな知らないと思うのよね。私たちはお通夜にうかがったけど、とてもびっくりしたわ」

一年半ほど前に仮設住宅を出て、災害公営住宅で新しい生活を開始したNさん。サロンの時は元気に自転車で顔を見せてくださったのですが、とても寂しく、残念でなりません。

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サロンでは前回お約束していた通り、戦前の映画を上映しました。主題歌が空前絶後の大ヒットとなった、国民が殆ど題名を知っているという映画ですが、あらすじをご存知の方は意外と少ないかも?有名な俳優が多く出演していて、画面に出るたび

「若いわねえ」

とためいきが出ました。

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ぽっかりと空いた椅子に、本当だったらNさんが座っていたのかな‥とふと思ってしまいました。次回は是非、洋画が見たいわ!と元気に皆さんからリクエストをいただいたので、実現したいです。

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