東日本大震災被災地域の医療・福祉従事者向け音楽療法セミナーin陸前高田市 2016/1/31

岩手県福祉基金の助成による被災地セミナーも、この日で6回目となりました。陸前高田市での開催は菅田文子さんに続いて2回目です。今回は国立音楽大学の阪上正巳先生、そして当法人の顧問でもある神戸大学大学院の岡崎香奈先生のお二人による、非常に内容の濃い講習会となりました。

ちなみにお二人はご夫婦です☆

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午前中は阪上先生によるストレスケアについてのお話を中心にご講義いただきました。被災地で医療や福祉の現場に従事する皆さんもまた、大変なストレスの中でお仕事をなさっています。ご自身のケアも含めて、これから震災五年目を迎える時期に、どんな支援の形が必要なのか。認知症やメンタルヘルスの説明もからめて、非常にわかりやすくご説明いただきました。

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私(智田)も仮設住宅や住民の自主グループなどで、介護予防の活動を行っているので、多くのヒントと学びを得た一時間半となりました。

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昼休みを一時間はさんで、午後は岡崎先生による音楽療法のお話。まず冒頭に、岡崎先生の美麗なピアノ伴奏で、会場にいる全員でぐるぐると歩きました。ところどころでリズムやテンポが変化し、自然とステップや姿勢、スピードをコントロールしているのが、自分でもわかりました。音楽が変われば、言葉によらなくても人の動きはそれに合わせていく。そんな導入から、徐々に音楽のもつ生理的作用のお話につながりました。

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彼女がアメリカにいた頃の貴重なセッションVTRの紹介、ノードフロビンス音楽療法センターでの実例動画も流れて、実際に世界の音楽療法がどういったものなのかを目の当たりにする貴著な機会となりました。

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使用している音楽は、音楽療法士による自作のプレイソングと、即興でした。その素晴らしい演奏、綺麗な和声、最低限の声がけ、アイコンタクト、一瞬足りとも見逃すことの出来ない場面の連続。今回は参加者がとても少なかったのですが、その分個々が受け取る情報量の濃さはこれまでに無いものでした。

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理事の三井さん、お手伝い下さった田村さん、瀬川さん、そしてご参加くださった皆さん。大変お疲れ様でした、とても実りの多い一日になりましたね。

そして講師のお二人には心から感謝申し上げます。どうぞまた、岩手にいらして下さい!

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