陸前高田市「あゆっこ」「りんご学童クラブ」 2013/6/12

講習会で初めてお会いした後、FaceBookでやりとりを始めた陸前高田市のSさんからご依頼をいただき、陸前高田市の子育て支援センター「あゆっこ」におじゃますることになりました。以前は保育園の中にあった支援センターですが、津波のため現在は高台にある仮設の建物で活動をしています。
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おしゃれなカフェみたいですね。
生憎の雨でしたが、沢山の親子が遊びに来てくれました。
最初は緊張していた子が多かったのですが、だんだんと調子が出てきて、最後はみんなで風船わっしょい!して遊びました。楽器を鳴らすのが上手な子ばっかりで、感心しました。そしてお母さんたち、ビッとしていて話が早くて、面白かったです。ふひひ。
お昼ごはんは、移動パン屋さんからお母さんたちに釣られてサンドイッチを買いました。んまかった!どこからいらしたのですか?と聞いたらモリオカです、と言われ。なんとまあ。
センターのカシオトーンをいじくりまわしたり、パソコンの調整をなすちゃんがしたりして、なんだかんだで午後まで居座ってしまいましたよ。また機会があったらお邪魔しますね。
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午後は米崎小学校の敷地内にある「りんご学童クラブ」にお邪魔しました。到着したときはまだ子供たちは授業中で、先生三人しかいませんでした。14時半から、最長19時まで放課後の子供たちの面倒をみているのだそうです。やがて三々五々集まってきた一年生、二年生の子たちは、おのおの宿題を広げて自主的に勉強を開始しました。えらいなー。おじさん、小学校の時に宿題まったくやらない伝説の問題児だったから感心しちゃう。
やがて、見知らぬへんなおじさんが踊ったりピアノ弾いたりして
「なんだろう」
と興味を示してきたところを捕まえ、用意してきたプリントに
「好きな感じでシール貼ってごらんよ」
と渡してみました。
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全員、集中して独創的な作品をこさえてました。
その後も、ひらがなパズルやイントロクイズやら合奏やら、2時間まるまる元気に遊んでくれました。
ところでプリント配っている最中、一人の子が
「プリントじゃなくて、工作やってもいい?」
と持ち帰りの工作の宿題を見せてくれました。なんとなくもの言いたげな表情だったので、大人ひとり独占して何かしゃべってもらおうと思い、アシスタントのなすちゃんに担当してもらって、つきっきりで工作を作らせました。結構これが難しい工作だったようで、活動はアシスタント無しで私一人で行うハメになったのですが、終わったあとになすちゃんが車の中でぽつりと
「あの工作の子、お父さん津波で亡くなったんだって。だから途中で離脱するにも出来なくて‥」
と切なそうな表情でため息をついてました。だからあの子、なすちゃんを離さなかったんだねえ。体大きくて、お父さんみたいだもんね。
ほとんどの子は屈託のない笑顔でハイパーアクティブに遊んでくれましたが、時折無表情になったり、尋常じゃない駄々のこねかたをする子がちらほらいて、被災地の子はまだまだ人の手が必要なのだなあと痛感しました。学童クラブの先生によれば、スクールカウンセラーの先生以外はほどんと支援がない状態なのだそうです。
放課後、居場所を求めてやってきた子供と、本気で遊んでくれるボランティアのお兄さんお姉さん(おっさん、おばさんでも可ですよ)がいればいいなあ、と私も思います。

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