避難所や仮設住宅で教わった名曲 3

以前書いたはこちらです。
「あすという日が」
音楽療法士として命取りになりかねないことを今から書きますが、私はどうしても「福祉くさい歌」が苦手です。どうしてそういうことをわざわざ全員で声を揃えて言葉にしなければいけないのか、という青臭い気持ちがこの年令(45歳)になっても抜けません。具体的な曲名を列挙するのはさすがに控えますが、障がいを持っている方が出演するコンサートなどでスタッフや伴奏者としてかかわることも多く、毎回顔で笑って心で泣いております(男はつらいよ)。
この歌は、宮古市内のとある仮設住宅の談話室で音楽療法を行った際
「次回まで用意してきたほうがいい曲ありますか」
と聞いたところ、一人の女性が
「おぼえたいから、教えてほしい」
とリクエストしてくださった曲です。題名聞いて、最初
「ん?もしや苦手な感じの歌か?」
と身構えたのですが、プロとして求められれば応えるのが宿命。覚悟して準備を開始したところ、たまたま最初に閲覧したYouTubeが宮城県の学生たちが合唱している動画で、何だかふてくされ&やさぐれきった私の心にも直球で響きました。NHKで最初に「花は咲く」を見た時のような、じんわりとした衝撃です。
数ヶ月のち、その女性のもとへ歌を届けたのですが
「あら、私そんなリクエストしたっけ」
と言われずっこけたのも良い思い出です。
今週末は「十九の春」をリクエストしてくださった方の仮設を訪問します、今日から練習を始めたいと思います。ちゃんと三線で弾いて歌ったほうがいいかな‥どきどき。
(一応、持ってます)

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