午前 10:30-11:30 崎山
雨の降りしきる山間の仮説に到着すると、すでにお二人の方が談話室に佇んでいらっしゃいました。挨拶を交わすと、開口一番
「今日はあまり人は来ないと思います、保育所の発表会もあるし、風邪ひきの方も多いから」
と言われ
「大丈夫ですよ、少なくても」
と答えました。
その後、ぽつりぽつりと人が集まり始めて、開始の合図も無くじんわりと歌の時間となりました。いつもご参加くださる女性で、耳の不自由な方がいらっしゃるのですが、歌が大好きで、以前に記憶した歌なら歌詞を見ずに全部歌えるほどに暗記されたいるようです。今日もひっきりなしにリクエストを出して、歌詞の前に陣取って独唱しておられました。
声が届かないので、伴奏をほっといてボディタッチでリズムを伝える方式を取りました。一緒に歌うと、何となく出だしは合います。でも時々「夢追い酒」のメロディで「女のみち」を歌うといったハプニングもありました。まあ、それも楽しいんですけどね。
活動開始から数十分して、参加者のお一人が窓を開けて
「ちょっと!歌だからあんたおいでよ」
と男性を大声で誘いました。
するとその方は
「待って、家から替え唄の歌詞持ってくる」
と、プラスティックの下敷きに挟まれたA4サイズのコピー用紙を、大事そうに抱えて入室。替え唄を歌いましょう、と私にそれを見せて下さいました。
「好きになった人」と「お座敷小唄」の替え歌は、健康についての教訓みたいな歌詞でした。
「これに合わせて弾いてくれ、音声さん!」
私、生まれて初めて「音声さん」と呼ばれました‥新鮮。
この他、鍬ヶ崎地域出身の方から聴いた「その土地で有名な人のエピソード」を話した際に
「あまり障がいのある人の話っこするもんじゃねえ、家族の人聴いたら悲しむべ」
と私を諭す人もいらっしゃいました。配慮が足らず、反省しきりです。
午後 13:30-14:30 第二中学校
今回も入室と同時に、コーヒーを煎れていただきました。ここにはコーヒー名人の男性がいらっしゃるんです!ありがとうございます!
(しかもチェイサー?のお水つき)
セッションの最中、明日投票を控えた候補者の選挙カーが敷地内に来て、歌の途中でしたが皆さん窓に向かって手を振っておられました。明日の被災地を左右する大事な選挙ですもんね。
あと、開始直前に地震があって、私が
「まんぜーろぐ、まんぜーろぐ」
と口走ったら
「久々に聞いたわ、それ」
と皆さん反応なさってました。これ、いつぞや仮設で聞いた、地震の時のおまじないなんですね。
たくさん歌を歌いました!
さて、午後の仮設後に大槌町が無い日は、いつも宮古市社会福祉協議会高齢者デイサービスセンターで音楽療法を行っているのですが、今日は忘年会のスペシャルヴァージョンってことで、私もなすちゃんも被り物をして頑張りました。
(残念ながら被り物の画像はありませんが)
終了後、なんと!!皆さんからということで、鉢植えと手芸作品をいただきました。ありがとうございます~大事にしますね!
また来年もよろしくお願いします。
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