宮古市「あゆみ公園」「きれまち」2016/1/9

午前10:30-11:30 あゆみ公園

2016年最初の宮古市巡回は、あゆみ公園仮設です。音楽療法「歌と体操のサロン」にご参加くださる皆さんは既に大半がお引っ越しをした場所ですが、お互いに電話でやりとりをして、同窓会のように「自宅から元いた仮設へと」集まる機会となっております。

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最初にいらしてくださったのは、3月に鍬ヶ崎地区の災害公営住宅へ転居が決まった女性です。お一人暮らしで大変な仮設暮らしでしたが、ようやくお引っ越しのめどがつきました。

次にいらしたのは、10ヶ月前に和見町の災害公営住宅へ転居済の女性です。ひ孫の可愛い女の子を連れて来てくれました。彼女とは引っ越し後、初めてお会いしたのですが、ずっと調子が悪くてサロンには足を運べなかったと言っていました。新しい環境に移ったことがきっかけで、心身の調子が崩れる方も被災地には多く存在します。

最後にいらしたのは、おなじみK夫妻。歌うながらの登場です、さすが!

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今の暮らしぶりや仮設の思い出、色んな話で盛り上がりました。それぞれが今おかれた状況で必死に生きている、そんな現状です。K夫妻の底抜けの明るさに我々も元気をいただきました!元気だけじゃありません、何と!美味しい餃子を差し入れていただきました。ありがとうございます。

午後13:30-14:30 きれまち

きれまち仮設の談話室では、H夫妻が既にスタンバイしていました。Hさんたちはきれまちの近くにある別の仮設から毎回足を運んで下さっているのですが、他の仮設団地にいる家族にも声をかけて、時には自家用車で送迎までしてくださって人集めを手伝ってくれます。

Hさん以外には、山田町時代から音楽療法にご参加いただいていたSさん親子、傾聴ボランティアのOさんが駆けつけてくださいました。

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再会の喜びを全身で表現するアーティストなすちゃん。

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私は新たに製作中の「三陸ことば絵本」用に描いたイラストを、早速披露しております。

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Sさんは手芸作品を持ってきてくださいました。これ、何だと思いますか?マカロンの形をした小物いれなんですよ!クラウドファンディング「READYFOR」でご支援くださった全国の皆さんに、リターン品としてお送りいたします。

Hさんも今年中にはあらたな住居へと転居する計画を立てているので、きれまちでの開催もあとわずかです。段々と我々が訪問する先が無くなってきたのは、良いことでもあり寂しいことでもあります。

コメント

  1. 久道祐子 より:

    私が支援に入っている見なし仮設の方々も大半が仮設から卒業されました。MT参加者は此の三月で卒業の見込みです、残るは福島からの避難者の方が主に成るかと。。。彼らはお子さんが仙台に就学し、そのお子さんのことを考えると仙台に留まりたいという思いと、故郷福島で待つ親御さんのことを思うと帰郷したいという思いの狭間で悩んでおられます。彼らは仮設行事にも支援の集いにもMTにも足が遠のいているのが現況です。
    そのような彼らに何も出来ない歯がゆさを感じる今日この頃、彼らだけが取り残されて行く現況に居たたまれない思いも感じます。
    また、卒業生がMTを楽しみに集まって下さる喜びを感じる一方、依存させているのではという迷いも感じ始めております。
    来年度以降は、MT参加者の要望もあり移転先の集会所が完成次第、自治会に交渉し、MTを継続して行く事になりました。私としては新しいコミュニティー形成に何かしらのお手伝いになれればと考えております。

    • K.Chida より:

      久道さま

      コメントありがとうございます。
      MTがどこまで寄り添っていけるのか、ここから先は未知の領域です。お互い、無理のないところまで頑張っていきましょう!

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