秋晴れの土曜日、諸事情によりアシスタントなすちゃんが不在だったので、私が自分で運転して被災地巡回となりました。でも大丈夫、とても心強いお客さんと一緒だったので。
サイコドラマの第一人者である精神科医の増野肇先生。
そして音楽療法士仲間の鈴木暁子さん、松田恵理子さんです。
それぞれ関東&関西からわざわざいらしてくださいました。増野先生はこれまで二度、被災地でサイコドラマの指導をするために岩手までおいでくださってます。鈴木&松田両氏は何と三年連続!の宮古市です。ありがたいことですね。
午前10:30-11:30 あゆみ公園
仮設には私と増野先生でお邪魔しました。鈴木さん松田さんは「ふれあいステーション・あい」でセッションなので夕方まで別行動です。
助っ人に当法人理事の佐々木良恵さんが来ました。お二人のやりとりをじっと眺める増野先生。
これまで四年間の「あゆみ公園」仮設での活動を撮りためたスライドを、この日唯一の参加者であるMさんに見ていただきました。
「これ、ここ映ってんの私だべすか」
と不思議そうな表情。ずっと変わらずお元気なままで、何よりです。徐々に増野先生も会話に加わり、これまでの暮らしの様子や、現在感じていることなどを伝えてもらいました。せっかくなので何か歌でも歌いましょうか、とお聞きしましたが、自分からは特に何か歌いたいという希望は無い‥と言われました。それよりもお話していたほうが楽しいようです。
増野先生がわざわざ仮設の方へ、と持参してくださった人形焼を出して、私もひとつごちそうになりました。甘いものを食べながらお茶を飲むひととき、いいですね。
午後13:30-14:30 きれまち
お昼ごはんはMさんの息子さんが切り盛りしているラーメン屋さんで食べて、増野先生の二人で宮古の海をしばし眺めました。たいそう近くにうみねこがいるのが楽しそうでしたよ。
午後のきれまち仮設には、他の仮設に住んでいた皆さんもわざわざ遊びにきてくださいました。賑やか!
この日、産業まつりが近くのシーアリーナで開催されていて、そこで買ったご馳走を振る舞っていただきました。手前にあるスティック状のものは、鮭の切り身をパンケーキのようなもので巻いたお菓子?です。初めて食べましたが、とても美味しかったです!!
いつも楽しい昔話や、懐メロ歌手のエピソードを聞かせてくれるHご夫妻と増野先生が、初めてとは思えないほど深い話をしていたのを横目に、私は子どもたちと一緒に体を動かし、歌を歌いました。バラバラになった皆さんとこうやってサロンでご一緒できるのは、本当に幸せです。
セッションをふたつ終えて我々と合流した鈴木さん松田さん。職員の男性と記念撮影。
帰り道は増野先生がずっとずっと楽しみにしていた「川井道の駅やまびこ館」の黒豆ソフトクリームを買いに寄りました。長丁場でしたが、疲れが吹っ飛びました。皆さん、本当にありがとうございました。
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