「歌と体操のサロン」で頻繁に行うアクティビティといえば、やはり「あてふり」が筆頭に挙げられます。笑いの必要な場面ではいつも「あてふり」に助けられています。
あてふりって、何?と思う方もいらっしゃるでしょう。今、ネットであてふりを検索するとエアギターとかリップシンクといった「元々ある音源を使って、さも演奏や歌唱をしているように見せるふりつけをすること」を指すようですが、私の言っているあてふりは、昔お座敷などで芸者さんが踊りの踊れないお客さんに向けて
「歌詞の意味の通りに体を動かして踊ればいいのよ」
と踊りの振り付けをした…という方を指します。
最初にこれを教えてくれたのは、先輩セラピストであり長年の友人である平田紀子さんです。彼女が高齢者の現場で行うあてふりはどれもユーモラスでちょっぴり大人の色気を感じるような、素晴らしいものばかりでした。
今日は私のレパートリーから、季節柄「花」を選んでご紹介してみます。
「春の」 サロンパスを貼る動作
「うららの」 山本リンダのように腰をふる
「すみだ」 部屋のすみっこを指さす
「川」 川のせせらぎを手で表現
「のぼり」 手を上に
「くだりの」 腹が下って苦しい
「船人が」 棹をさして漕いでいきます
「貝の」 二枚貝を手で表現
「しずくも」 目からしずくが
「花と散る」 鼻から手をひらひら
「眺めを」 手をかざして眺める
「何に」 不思議な表情
「たとうべき」 腕のタトゥーを遠山の金さんばりに見せつける
実際の動画
(撮影は奈良からいらした藤原先生です)
あてふり作成のポイントは、そのまま歌詞の通りに動くと幼稚園のお遊戯みたいになるのを避けるべく、変な洒落や大人ぽい色気、意地悪な毒をバランスよく盛り込むことだと思います。
皆さんも是非、作ってみてください。
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