ど根性寿司屋 魚正

宮古市鍬ヶ崎は、私にとって魅力的な場所です。
この町に住んでいた人々から、かつての鍬ヶ崎の光景や暮らしを聞くのが大好きです。
鍬ヶ崎の人々が自分たちの町に向ける愛情の深さに、いつも胸打たれます。
東日本大震災で被災するずっと以前から、実は私はこの町に訪れていました。
大好きなお寿司屋さんがあったから。
それがここ、魚正です。
(と言って外観の写真が無いのは、津波で被災した光景を絶対撮影しないと自分で勝手に決めているからなのであしからず)
(かわりに近くにある「おくまんさま」の階段でお許し下さい)
Pap_0061
津波の合ったあの日、宮古市在住の音楽療法士さんからメールで
「鍬ヶ崎は壊滅状態のようです」
と知らされた時、まっさきに
「えええええ!じゃあ、もう魚正のお寿司は食べられないの!」
と不謹慎にも思ってしまったほど愛するお店。
ところがぎっちょん。津波から4カ月ちょっとでここの御主人、同じ場所で営業再開なさったんです。
何と言う不屈の精神。そしてビバ職人根性!寿司LOVE。
頭が下がります。
昨日の日記の通り、アシスタントの昼食代をケチる私は、早く魚正のお寿司食べたい!と気は急いていたのですが、三人もひき連れて寿司屋の暖簾をくぐる勇気は出ずじまい。
(本当、ケチですね)
しかし、日本音楽療法学会の皆さんが被災地支援の視察に宮古市へ今年の冬にいらした時
「あ、この人たちきっと自腹」
と言ういやらしい邪推&目論みもあって、やっと決心が固まりました。一人ぶんなら平気!
(全くもって、救いようの無いしみったれですね)
美味しかった‥握り‥。
Pap_0048
時々、こんな僥倖にもあずかれます。
Pap_0062
最近は宮古市に同行するのはアシスタントなすちゃん一人だけなので、時々気が大きくなると
「ご・ほ・う・び」
と大威張りで、おまかせ握り1000円をババーンと奢っています。そして咀嚼している間
「美味しいでしょ、いいでしょ」
と恩を着せ続けます。
(ジェイムズ君にも匹敵する吝嗇家ですね)
Pap_0064
近いうちに、夜にお邪魔して飲み食いしたいと思います。
(ほんとか)

コメント

タイトルとURLをコピーしました