6月 11

二戸市「脳はつらつ教室」in金田一ほか 2014/6/10

脳はつらつ教室二回目です。この教室は毎回テーマがあって、この日は「短期記憶を鍛える」ことと、「瞬発力を鍛える」ことを中心にすすめていきました。

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1.消えたのは何?

スクリーンに次々とひらがなで三文字のモノ(めがね、おばけ、くるま…など)が現れていきます。画面いっぱいにそれらが出尽くすと、次のモノが出ると同時に今まで出ていたモノが消えていきます。最終的に残ったモノを眺めながら、何と何が消えてしまったのかを思い出すゲームです。

2.見て・答えて・答え合わせ!

カシオトーンの均等なリズムに合わせて「見て」→両手を目の上にかざす仕草、「答えて」→ダンディ板野のゲッツをしながら、スクリーンに出た漢字を声を出して読み上げる、「答え合わせ」→スクリーンに出てきた回答を見る…という一連の動作をしながら、テーマごとに次々出てくる読み方の難しい漢字問題に挑戦するゲームです。

3.トルコ行進曲DEいっぱい書きまSHOW

紙と鉛筆を渡して、答えを書く作業です。セラピストが「日本人の苗字を思いつく限り書いてください」と指示して、トルコ行進曲の一部を弾き終わるまでにたくさん書くゲームです。他には「歴代の総理大臣」や「犬の種類」などの問題も出しました。

ほとんどの方は一生懸命、時間内に間に合うように!と頑張って書いてくださってましたが、中には諦めて鉛筆を置いてしまう方も…

高齢者の方を対象とした音楽療法で私が一番留意している点は、参加してくださった方に「恥をかかせない」「心に傷の残るような失敗体験をさせない」ことです。しかし、こういった主旨の教室ではどうしても課題を出して正誤がはっきりと結果として出てしまい、プライドの高い方にとっては苦痛に感じる瞬間もあるのではないか、と推察されます。さじ加減が非常に難しい作業ですが、事前の説明を丁寧に行うことと、アフターフォローをきちんと心がけることが必須ですね。

午後は上野々公民館におじゃましました。何と昨年の脳はつらつ教室in合同庁舎でご一緒した男性と再会!「二戸の方言」という本をお仲間と一緒に執筆、一冊私に下さった方です。他にも、たくさんの近隣住民が集まり、賑やかな雰囲気の中で音楽療法を行いました。

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とてもびっくりしたのが、昭和のスタア画像を見せて名前を答えてもらうゲームで、ここの皆さんの回答率が非常に高かったこと!え、こんな俳優さんの名前まですぐに出てくるんですか?ってくらいに、秒殺でございました。芸能通の多い地域なんでしょうか。

6月 07

二戸市「傾聴ボランティア研修」ほか 2014/6/6

午前中は仁左平の山奥にある岳通り公民館という場所で、住民の皆様を対象に音楽療法を行いました。二戸市社会福祉協議会と総合福祉センターの合同企画です。

夏草が生い茂り、かなり見通しの悪い曲がりくねった山道を、アシスタントなすちゃんが悪戦苦闘して走行している横で、わたしは爆睡していたので起きたら到着しておりました。なぜか最近、眠くてしょうがないんですよねえ…どうしたんでしょう。

画像は「私は誰でしょう」ゲームで岸恵子のヒントを出すため、着ていたパーカーで真知子巻きをするわたしです。ジャバ・ザ・ハットみたいです。

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いつもより、参加した皆さんが笑顔を見せてくださるまでは時間がかかったような気がしますが、なすちゃんの体操や、同行した二戸高等看護学院3年のお二人が頑張って踊ったあてふりを見て、だんだんと表情が和らいでいったので安心しました。

午後、総合福祉センターで傾聴ボランティアの皆さんへ音楽療法についてお話をさせていただきました。

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三陸沿岸で出会った方々が、自らの口で自らの体験を語りだすまでの時間と葛藤、自己開示を行うための環境つくりや過程についてお話させていただきました。

対象となる方に心を開いてもらうために、何が必要なのか?どう接すればいいのか?これは私もまだまだわからないことが多いのです。ただ、相手と自分が同じものに「含まれている」という実感が非常に大事で、その同じものというのはコミュニティであり体験であり確信であり希望なのだと想います。

6月 04

二戸市「脳いきいき教室」in金田一 2014/6/3

昨年度に引き続き、二戸市総合福祉センター様より当法人に音楽療法の年間依頼をいただきました。これでお米とお味噌が買えます…(涙)…ありがとうございます。ということで、脳いきいき教室二年目です。

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金田一地区での参加者は24名!定員オーバーですが、来週にはさらに増えるとのこと。大人気で何よりです。半分くらいは懐かしお顔が…挨拶もそこそこに、記憶力ゲームなどばんばん行いました。認知症の予防に、わかっているけど名前が出てこない…という画像(昨今の芸能人や漫画やゲーム)をスライド照射して、皆さんにお答えいただきました。喉まで出かかっているのに~とくやしがる方、多数。でも名前が出てくるとスッキリしますよね!!

午後は仁左平地区へおじゃましました。中から住民の方が出ていらして

「本当は二階でやるはずだったんですが、あまりに暑くて熱中症が心配です。急遽、一階の調理室に変更あせていただきたいのですが」

とおっしゃったので、どこでもいーですよーと気軽にお答えしたのですが。ん!確かに、この調理室は前代未聞のレイアウト…でも熱中症になられるよりはなんぼもマシです!

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天井に梁があって、男性陣は頭を下げないと通れない場所ですが、案の定なすちゃんが頭を強打しました。たんこぶができていました。

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廊下にまで溢れんばかりの大人数で、ゲームや歌を楽しみました。それにしても、本当に暑かったですね…終了後のお茶が本当に美味しかったです。

5月 22

二戸市「金田一上町公民館」「上米沢青年会館」

久しぶりの二戸市仕事です。

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午前中は金田一地区にある上町公民館におじゃましました。細く鋭い坂道をのぼって、小さな祠と大きな木のある広場の隣に公民館があり、開始1時間前から住民の方が掃除や設営の準備をなさっていました。

初めてお会いする方々を前に、この日は週末に被災地で試したプロジェクターを使ったセッションを行いました。前日に作った「私は誰でしょう・銀幕のスタア編」を皆さんに見せて、どれだけ名前が出てくるか挑戦していただきました。やはり日本のスタアは盛り上がりますね!お一人おひとり、得意な分野が違い、剣劇俳優の好きな人、現代劇ばかり見ていた人、喜劇俳優が得意な人がそれぞれ大きな声で答えてくださいました。誰も正解が出なかった際、私が答えをいうと「おおおお、そうだ!」と歓声が。

午後は上米沢青年会館という、昨年度も何度かおじゃました場所でした。皆さん、心待ちにしていてくださったようで、とてもあたたかい雰囲気の中で活動ができました。

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びっくりしたのは、昨年集中講義を担当した二戸高等看護学院の学生さんが実習に来ていたことです。なんと懐かしい面々!立派に住民の皆さんの血圧測定をしていました。せっかくなので「楽想」というアクティビティでご登場願い、皆さんの前で若い感性と表現を炸裂してもらいました。うしし。

4月 24

看護学生さんへ講義してきました

毎年恒例となった、二戸高等看護学院の生徒さんへの講義をしてきました。いつもだったら青森県の音楽療法士、山道敦子さんと一緒なのですが、あいにく今年はスケジュールが合わず、私単独です。朝8時50分から昼休みをはさんで夕方4時10分までの長丁場。生徒さんも大変でしょうが、こちらも大変です。

4コマの講義を「音楽療法概論Ⅰ」「音楽療法概論Ⅱ」「ワークショップⅠ」「ワークショップⅡ」とわけて、PowerPointで作成した資料での講義や、緩和ケアのDVD視聴、そして創作体験やゲームをしました。01

いえいえ、どういたしまして。

音楽療法は直接看護学生さんたちにとっては必要のないものかもしれませんが、病気や障害を抱えて治療やリハビリテーションに専念する日々の中で、やはり人は暮らしに潤いや楽しみ、生きがいを欲するものです。もし自分がその立場だったらどう思うか?何を欲するか?暮らしにどういう影響があるのか?という、相手の気持ちになってみる想像力が医療スタッフにとって大事なことだと想います。

その流れで、私は自分の経験した「患者になった時の気持ち」「患者の家族として医療スタッフへ向けた想い」などをお話しました。私の父がスキル胃癌に倒れたのは、私が29歳、父が58歳の時でした。父は精神科医で、自ら大きな病院を経営していたので、自分の体の異変に気づいて友人の医者にレントゲン撮影してもらった画像を初に見た時から、自らの余命を悟っていました。しかしかけがえのない父があと数ヶ月で死んでしまう、という事実は我々家族にとって受け入れがたいものでした。それぞれがどうにか父が助かる方法は無いものか、と漢方医や鍼灸師、代替医療などのつてを頼って(オカルトまがいの人脈まで頼って)色んなことを試していました。しかし、そんな様子を見ても父の治療にあたる医療スタッフたちは、カウントダウンに向けて粛々とIVHを入れ、緩和ケアを開始し、最初の予言通りの進行に従った行動をするだけでした。

私も医療現場のはしっこで働く人間、という側から見れば当時のスタッフのやっていること、考えには何ら異存は無いのですが、患者の家族として当時のことを思い出すたびに、今でも「家族が治ると信じて頑張っているのに、それを冷たくあしらわれている感じ」が切なく、そして悲しい気分になります

人の命は尊いのですが、あっけないです。いつか死にます。しかしそれを取り巻く家族や友人知人にとって、受け入れがたい気持ちもある、ということを「相手の気持になってみる想像力」で少しだけおもんばかってくれれば、どんなに救われることか…ということをお伝えしました。いずれ生徒さんたちは過酷な命の現場へと足を踏み出すでしょう、その時にちょっとでもこの時の私の経験が記憶の片隅に残っていてくれたらいいな、と思いました。