事後報告ですいません…。
J-WAVEの方からご連絡をいただき、夜9時半過ぎから5分ほど、一般社団法人東北音楽療法推進プロジェクトの取り組みについて話をしてほしい、とご依頼がありました。新年度も始まり、まだまだ賛助会員を募集している我々としては非常にありがたいお話なので快くお引き受けしたのですが、何せ生番組…変なことでも口走ったら大変!ってことで、事前に質問を用意していただいたので、それ用の原稿を作りました。
Q)「東北音楽療法推進プロジェクト」というのはどんな取り組みになるんでしょうか?
東日本大震災発生から一ヶ月後の2011年4月から、被災地となった三陸沿岸の避難所などで音楽療法による支援を開始しましたが、それぞれ個人のボランティアとして長期間継続するのは経済的にも、社会保障の面からも課題が多く困難だったために、活動を行う音楽療法士数名が集まって、2013年2月に一般社団法人を設立しました。直接我々が被災者に向けて活動を行うと同時に、現地で学びたいニーズに応えるために普及や啓発のための取り組みも予定しています。ちなみに代表である私、智田が被災地で行ってきた回数は350回を超えています。
Q)音楽療法ということですが…具体的にはどんなことをするんでしょうか?
時期によって内容は変えました。震災発生からすぐの時期、避難所を巡回していた頃はエコノミークラス症候群を防止するために、リズムのはっきりした楽曲で体操やストレッチを中心に行いました。また、仮設住宅にうつってからは、新しい環境の中で他の住民とのコミュニケーションがとりづらく、一日中声を出せない生活を強いられている皆さんに向けて、談話室や集会所で自分の好きな懐メロや民謡を思い切り声を出して歌い、気分の発散も兼ねた集団歌唱が主なメニューとなりました。
(被災者のみなさんからはどんな反応が?)
毎回、300曲ほど歌詞を用意してお届けしていますが、思い出のある曲をリクエストする際に「これはどこそこの奥さんが演芸会のカラオケで上手に歌っていた」などのエピソードを披露してくれます。津波で流されてしまった集落の思い出を、歌によって思い出し、懐かしむという行為が被災者にとってのセラピーになっているようです。
Q)震災から3年が経過しましたが、心のケアの問題について、どうお感じになられていますか?
先月三回目の3月11日を迎えた際に、参加者から「今年の3月11日はこれまでと全く違いました。がっくりと元気が亡くなり引きこもってしまった人がたくさんいます」と言われました。仮設の暮らしが長期化して、未だに先行きが見えないということが高齢の方々に大きな重圧となっています。行政や関係機関による、もっと手厚いケアや取り組みが必要と思われます。
Q)ラジオをお聴きの方がサポートしたい場合、どういう方法がありますか?
震災から三年以上経過して、今も毎週のように被災地へ赴き、音楽による支援を継続的に行っている我々の法人に対して、ご賛同いただける方にはどうぞ賛助会員になって応援していただけたらと思います。法人のサイトに入会申し込み方法がありますので、一度ご覧いただけると幸いです。
…という内容を淀みなく、きちんと話すことができたかどうかは不明ですが…何とか無事、御役目を果たすことができました。ふいいい。聞いてくださった皆さん、J-WAVEさんありがとうございました!!
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