3回目のひまわりサロンです。
沿岸で被災して紫波町に移り住んだ皆さんを支援する団体「ひまわり」にお招きいただいて、今日も音楽療法を行ってきました。
これまでは、仮設で行っているような活動をそのまま疑問も持たずに再現していましたが、はたと気付きました。ここは紫波町にお住まいのボランティアさんと、移り住んでいらした沿岸の皆さんの「交流の場」であるのだ!と。
そこで今回は、年末ということもあってゲームを中心に行いました。
「紫波町、お住まいになられてどうですか」
と聞くと
「最初はいいの。でも被災地から来たと言うと、途端に顔色変えてどっかに行ってしまうのよ」
と答えた方がいらっしゃいました。
極端なケースかもしれませんが。被災した地域から内陸にいらした方にとっては「疎外感」がどうしても拭えない日々だったようです。
そう言いながら
「こうやって支援して下さる方々には頭が下がります」
という感謝の気持ちも吐露していました。
人の心は、単純ではありません。
様々な感情が、薄い皮のように幾層も重なって出来ています。それは言葉ではとても言い表せないでしょう。
今回も、美味しい昼ごはんをご馳走になりました。
おにぎり、お餅、魚のソテー、なます、煮もの。
隣に座った女性は釜石から移り住んでいらした方でした。津波の後に釜石も一回、仕事で行きましたよと告げると
「帰りたい、連れてって下さい」
と言われました。
その方はお友達が3人、津波で亡くなったのだそうです。
2011年3月11日から、ずっと複雑な気持ちを持つ人々が内陸で暮らしています。皆さん、どうぞ彼らのことを心にとめておいて下さい。
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