10月 10

被災地グルメガイド2

昨日に続いて早速、他のお店の紹介をします。
宮古市 ひばり
この店は以前、全国チェーンの宅配ピザ屋さんでした。
そして私の古い友人が働いていました。
彼は震災直後、連絡が途絶えていて仲間内で
「無事なのか、どうなのか」
と心配の声があがっていましたが、私が半月後に宮古市を通った時に連絡をくれて無事を確認することができました。良かった!
その後、しばらくしてからピザ屋からラーメン屋に鞍替えしたと聞き、ある日訪ねてみました。
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ラーメン屋になったと聞いたのに、いきなり蕎麦を注文する方もどうかと思いますが、この蕎麦の出し方も度肝を抜かれました。生卵‥(研ナオコ風に)。
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ラーメン屋と聞いたのに(以下略)。
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ラーメンは宮古市らしい、あっさり系でした。これからどんどん美味しくなるでしょう、皆さん一度足を運んでみてくださいね。
繁盛しますように!
宮古市 まんぷく食堂
いつも運転とアシスタントを担当してくれているなすちゃんが、ある日
「毎週、海の幸が美味しい土地に来ているのに、海の幸と関係ないものばっかり食べているからたまには‥」
と不平を洩らしたことがありました。
「何が食べたいの」
と聞いたら
「たっぷりとウニが乗っかった丼が食べたい」
と言いました。
どこか美味しいところは無いかしら‥と思案していたら、なすちゃんが
「ぐるまんの近くに魚菜市場があるでしょ、あそこにウニ丼出す食堂があったじゃない」
と言うので
「あそこは観光客相手のところだよ(ゴニョゴニョ」
と口を濁したら
「そういうのがいいの」
と頑張るので、観念して連れていくことに。
ウニ丼2000円と値段が書いてあって、二の足を踏む私を横目に大喜びで注文するなすちゃん。
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おなかがすいていたのか、ウニ丼到着して5分でかっこむなすちゃん。飲み物じゃないのに!きいい!!
私は磯ラーメンをずずずとすすります。
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「どうだった?ウニ丼」
と感想を求めましたが、その答えはここでは書けません。
5分‥2000円‥。
(未だ傷癒えず)
そういえば避難所となった宮古小学校では毎週のように炊き出しのイベントがあって、一度そこのお兄さんたちから
「たまには食べていってよ」
と差し入れをいただいたことがありました。
私が被災地で活動する際に自戒していたことのひとつに、被災地では食べ物をもらわないというのがありましたが、この時ばかりは御好意に甘えました。
とても美味しかったです。
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もう一生食べることのない食べ物ですが、忘れられません。

10月 09

被災地グルメガイド

まず、トイレ。
そして食べ物。
休憩場所。
ガソリン補給。
避難経路。
震災直後の被災地で、支援にあたった我々がぶち当たった難題、困ったことの筆頭です。
コンビニはいつも、どこでも満員でした。特に、山田町の豊間根や大槌町のマスト近くにあるローソンは駐車場に入るまで時間がかかるほどでした。コンビニのトイレに入ろうとすると、もっと長い時間待たなければいけませんでした。
チキン、すんごい売れていたらしく、保温ケースの中には山積みになっていたのが懐かしく思い出されます。
多種多様のゼッケンをつけた支援者でごった返すあのコンビニの光景は、一生忘れることはないでしょう。
「コンビニの弁当やおにぎりでは食べた気にならないので、ちゃんとした食堂でご飯が食べたいです☆」
という、うちの研修生の生意気な主張のせいで、私は昼食と夕食をなるべくコンビニ以外で済ませるようにしました。とはいえ、やはり営業している店には限りがあります。
そんな状況で、昼と夜ともに同じ店で食事をとる、というのは珍しくありませんでした。
今日は当時の記憶を辿りながら、店とメニューをご紹介したいと思います。
(前置きが長くなりました)
宮古市 富士乃屋食堂
宮古市の町中にある、地元の方にはお馴染の食堂です。
毎週通っていた宮古小学校からほど近いこともあって、何度も通いました。メニューが多く、二階席もあったのでいつも待たずに入ることができました。
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見よ、被災地にあってこの豪華さ!
(当時研修生3人分も食事代を支払っていたので、だいぶ散財しましたが)
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中華ばかりではなく、和食もありましたよ。
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ここの有難いポイントは、会計の時に
「また来てくださいね」
と割引券をくれるところです!いえー!!だいぶ助かりました‥。
山田町 笹
豊間根の避難所に何度も通っていたので、ここの利用率はものすごく高かったです。震災直後はメニューが限られていましたが(殆どラーメンで、丼が少々)徐々にバリエーションも増えて、毎回注文を変えて楽しんだのをおぼえています。
坦々麺、大好き!!
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たまに贅沢してトンカツなども‥。
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宮古市 福
宮古市のラーメンは魚のダシで、あっさりとしたスープにちぢれた麺が特徴です。
「たらふく」「あんばいや」「ぴかいち亭」(はちょっと毛色違いますが)などが有名ですが、私は何と言っても昔「はなふく」という名前だった頃からこのラーメンが大好きです。
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漫画家の西原理恵子さんをお連れした時は
「何この貧乏ラーメン」
とディスられましたが、このシンプルで質素なたたずまいが良いのですな。余計なものが何もないのが潔いと思います。
(ディスってますが、西原さんもこのラーメンは気に入っている様子)
復興が進むにつれ、被災地でとる食事も選択肢が増え、震災前と変わらない状況で好きなものを食べることができるようになりました。ありがたいことですね。
宮古市、山田町にはこのほかにも美味しいお店がたくさんありますので、また機会があったらご紹介させていただきますね。

9月 18

ど根性寿司屋 魚正

宮古市鍬ヶ崎は、私にとって魅力的な場所です。
この町に住んでいた人々から、かつての鍬ヶ崎の光景や暮らしを聞くのが大好きです。
鍬ヶ崎の人々が自分たちの町に向ける愛情の深さに、いつも胸打たれます。
東日本大震災で被災するずっと以前から、実は私はこの町に訪れていました。
大好きなお寿司屋さんがあったから。
それがここ、魚正です。
(と言って外観の写真が無いのは、津波で被災した光景を絶対撮影しないと自分で勝手に決めているからなのであしからず)
(かわりに近くにある「おくまんさま」の階段でお許し下さい)
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津波の合ったあの日、宮古市在住の音楽療法士さんからメールで
「鍬ヶ崎は壊滅状態のようです」
と知らされた時、まっさきに
「えええええ!じゃあ、もう魚正のお寿司は食べられないの!」
と不謹慎にも思ってしまったほど愛するお店。
ところがぎっちょん。津波から4カ月ちょっとでここの御主人、同じ場所で営業再開なさったんです。
何と言う不屈の精神。そしてビバ職人根性!寿司LOVE。
頭が下がります。
昨日の日記の通り、アシスタントの昼食代をケチる私は、早く魚正のお寿司食べたい!と気は急いていたのですが、三人もひき連れて寿司屋の暖簾をくぐる勇気は出ずじまい。
(本当、ケチですね)
しかし、日本音楽療法学会の皆さんが被災地支援の視察に宮古市へ今年の冬にいらした時
「あ、この人たちきっと自腹」
と言ういやらしい邪推&目論みもあって、やっと決心が固まりました。一人ぶんなら平気!
(全くもって、救いようの無いしみったれですね)
美味しかった‥握り‥。
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時々、こんな僥倖にもあずかれます。
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最近は宮古市に同行するのはアシスタントなすちゃん一人だけなので、時々気が大きくなると
「ご・ほ・う・び」
と大威張りで、おまかせ握り1000円をババーンと奢っています。そして咀嚼している間
「美味しいでしょ、いいでしょ」
と恩を着せ続けます。
(ジェイムズ君にも匹敵する吝嗇家ですね)
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近いうちに、夜にお邪魔して飲み食いしたいと思います。
(ほんとか)

9月 17

我が愛しき「ぐるまん」

避難所巡回時代はまだ営業再開していない飲食店が多く、昼食や夕食をどこで食べるかはいつも頭を悩ませていました。選ばなければ結構選択肢はあったかもしれないんですが、変に高いお店にアシスタント3人連れて行くとなると、一回に食事代が5000円近くになり、往復のガソリン代も含めると「これで毎週はキツい‥」と顔に縦線が入ります。足取りは重く財布は軽い、そんな日々でした。
「実はとても美味しくて、値段も良心的なお店があるんです」
2011年6月11日、そう教えてくれたのは、現地で音楽療法士(補)をしているMさんでした。彼女の紹介で向かったのがここ。
「ぐるまん」
岩手県宮古市緑ケ丘5-31
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魚菜市場の裏手にある、独特の雰囲気を醸し出している洋食屋さんでした。中に入ると、こんな感じ。
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貼られているメニューと値段を見ると、確かに安い!そして種類が豊富!知らない料理もたくさんある!
私はひとくちカツ定食というものを食べましたが、衣がサクサクして肉は柔らかくて、最高でした。

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ここの御主人は時々面白いメニューを単発で掲げるので、こちらも挑戦してみます。個人的に最大ヒットだったのが、まぐろの中落ちステーキ定食。ボリューム満点で、とても美味しい!
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人が頼んだもので印象に残っているのは、卯の花あんかけ定食。

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何が入っているのか、食べた人は決して口外しようとはしませんでした。何故‥。(つーかわからなかったのかしら、中身)
あと、私が全国で被災地の話をする時は必ず話題に出す、謎の食べ物。スパニッシュライス。

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味付けは何なのか、何をもってしてスパニッシュなのか。
そして、ぐるまんはただ美味しいだけの店ではありません。我々が「定食」というものに対して抱く固定観念と常識をいとも簡単に覆す、アヴァンギャルドかつアグレッシブな料理を不意打ちのように繰り出してくる場所なのです。油断してはいけない!! ごらんください。

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おわかりでしょうか?これはチーズオムレツ定食の画像です。副菜にご注目ください。
オムレツ定食に、ダシ巻き卵が添えてあるのがご確認いただけるかと思います。
これだけではありません。数か月前、一部のTwitter住民を震撼させた、驚天動地の組み合わせ。
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スパゲッティ・ナポリタンに添えられた、おかずナポリタン。
いかがだろうか。(何だこの口調)
ちなみに私は最近、オムライスを頼む頻度が高くなってきました。いかんなー、もっと果敢に挑戦せねば。店に負ける。私はこれからも頻繁にぐるまんに通い続けます。皆さんも是非、一度足を運ばれてはいかがか。(だから何だこの口調)