10年ほど通っている大船渡市の盛保育園は、もともとは慈愛福祉学園のコーディネーターさんからの依頼で音楽療法を実施したのが発端で、その後も毎月通うようになりました(現在は隔月)。園児への直接的な音楽療法もそうですが、場面の中で子どもたちが普段とは別の表情や行動を見せることで、保育士さんのヒントや気づきが得られれば‥と当時の園長先生に言われた記憶があります。
2011年の東日本大震災では幸い犠牲となった園児はいなかったのですが、家を流された子どもや職員がいました。また、園の建物が老朽化して、街の復興と園の建て替えの時期が重複したこともあります。
すぐ隣に盛小学校があるので、沢川仮設(小学校の校庭に建設されている)の訪問の際は、休み時間の子どもたちから
「あー!見たことある、あのおじさん!」
「変な顔して!」
と声をよくかけられます。
さて、私の受け持ちであるバラ組さんはいよいよ来年の春で卒園です。一年半、ずっと一緒に遊んできたのですが、そろそろ仕上げの時期かな‥と思ってこの日は「リーダーシップをとってみる」という活動を行ってみました。
「私のたたいたの、マネしてね!」
ドドドンドン。
即興で太鼓を鳴らしてみて、それを目の前の大勢の仲間が真似をして叩いてくれる。叩き終わったら、今度は次のリーダーを指名する。
「どうだった?」
「難しかった」
「楽しかった!」
色んな反応がありましたが、これまでの自由な遊びとは違う取り組みを通して、何か新しい気づきや学びがあったらいいなあと思いました。
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