さて、このブログでは初めてのカテゴリーになる「過去・大槌町」ですが、私が一番最初に大槌町の仮設住宅にお邪魔したのが、昨年の春4月7日でした。横のリンクにもある「NPO法人紫波さぷり」の代表、細川さんから紹介された大槌町地域支援員配置事業のSさんにコーディネートをしていただき、日にちと場所が決定しました。
実は私は、震災・津波が起こる前は一度も大槌町を訪れたことがありませんでした。土地勘が全く無い状態で、吉里吉里地区と言われても(井上ひさしやひょっこりひょうたん島の知識はあったにせよ)そこがどういう場所で、どんな人々が住んでいるのかは皆目見当がつかず、さてどうしようかと思ったものです。
そんな中、少し前からTwitterでやりとりをしていた女性Yさん(仮名)から
「私も三陸の出身なのですが、一度あなたが仮設で行っている音楽療法を見学にいってみたいです」
と連絡をいただきました。
これも何かの縁だと思い、依頼元の許可をもらって同席していただくことにしました。
16:00-17:00 吉里吉里第5
開始時間が遅く、夕飯の準備などで皆さんきっと忙しいだろうな‥誰も集まらないかもしれないな‥と思いつつ、でも宮古市の後に訪問するからどうしてもこの開始時間になってしまうというジレンマを抱えたまま、当日を迎えました。初めて訪れる吉里吉里の町は勾配のある細くうねった道ばかりの、初心者にとっては迷いやすい町でした。やっと現地にたどり着いた時は、すでに辺りが夕焼けに照らされて黄昏の海辺が見下ろせるようになっていました。
時間になると、巡回員さん、自治会長さん、4名の住民の皆さん、そしてYさんとその娘さんが1時間のセッションにお付き合い下さいました。私としては精いっぱいの力を発揮したつもりでしたが、これ以降はこの仮設からお声がかかることはありませんでした。御縁が無かった‥のかもしれませんが、少々心残りです。力不足だったのでしょうね。
Yさんとはその後もTwitterでやりとりが続いていて、このブログも読んで下さっているようです。ありがとうございます。
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