11月 08

大槌町「安渡第二」「吉里吉里第四」「大槌第五」2018/11/3

午前10:30- 安渡第二

道中の紅葉を堪能しつつ、午前10時に大槌町到着。いつもなら96歳一人暮らしのTさん宅に立ち寄ってサロン参加への声掛けをするのですが、この日はその前にも一つタスクがありました。それは仮設時代から熱心にサロン参加して下さっていたKさんという女性と福幸きらり商店街で待ち合わせして、集会所までお連れすることです。彼女は仮設を出てご家族で新築の自宅へ引っ越した直後、夫を亡くし、ご自身も最近長い入院生活を余儀なくされるなど波乱万丈の数年間をお過ごしでした。少しでも元気になっていただこう!と思って、事前にお電話をしてお誘いしたのでした。後部座席でKさんがポツリと

「ああ、引っ越さなければ良かった。仮設時代の方がどんなに楽しかったか」

と漏らしました。つい我々も先入観で仮設生活から新築の自宅にうつって楽しく過ごしてほしい、などと安易に励ましてしまいがちですが、実感というのはご本人にしか分からず、部外者がおいそれと口出しをしてしまってはいけないことだなあ、と思いました。

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Kさんと一緒にTさん宅へ行き、ずんずんと居間まで入って耳の遠いTさんに

「歌っこの日ですよ、行きましょう」

と告げ、連れ出しました。集会所に到着してみれば、あらビックリ!!かつてない程のギュウギュウ詰め状態です。こんなに人数が集まるとは‥まるで同窓会のようです。このままずっと皆さんに積もる話をしてもらって一時間過ごすのもいいかな、と思いましたが、楽しみにして下さっている方もいらしたので歌と体操を通常通り行いました。

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町立図書館でいただいた安渡地区の屋号一覧を読み上げながら、皆さんに家の場所や稼業など思い出せることを全部教えてもらいました。屋号、なかなか変わったものが多かったです。それ、あだ名じゃないの?っていうカジュアルなものから、お武家様ですか?と驚くような仰々しいものまで。勉強になります。

来るときは車に乗せてきたKさんは、帰りは友達の家に寄りながら帰るから歩きます!とおっしゃってズンズンと遠ざかっていきました。またどうぞいらして下さいね!

午後13:00- 吉里吉里第四

午後一番の吉里吉里第四、初の訪問です。場所の名前が吉里吉里ですが、何と!赤浜地区にあります。何故かというと、赤浜なのに住所が吉里吉里だから‥不思議です。震災後、報道などで有名になった観光船が屋根にのっかった民宿が、新たに立て直した建物の裏にある仮設団地です。社協さんと一緒に皆さんのお越しをお待ちしていたら、三名の方がえっちらおっちらと、ご自宅から歩いて遊びに来てくださいました。

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お二人の方は惣川という、赤浜と安渡の間にある集落にお住まいなのだそうです。赤浜はすっかり盛り土も住んで、住宅街は高い位置に完成。きれいな道路も通じたのですが、惣川までの道がまだ途中なのが困ったわーとおっしゃってました。お嫁入りで大槌町にいらっしゃる前は、それぞれ宮古市と山田町のご出身とも聞いて、それぞれの土地との違いなどをうかがいました。

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初対面の方ばかりなサロン活動、そういえばこんな空気、雰囲気だったなーと思いながら進めていましたが、8年前に初めて仮設集会所でやり始めた頃の得も言われぬ不安は無く、何が起きても大丈夫だ!という胆力だけはついたかな、と思います。何ごとも継続ですね。

そんなこんなで1時間のサロンも終了、再会を約束して解散となりました。

15:00- 大槌第五

ここも初めての場所です。国道からひとつ入った道路沿いでは、解体中の仮設住宅が見えました。宮古市実田でかつて見た解体作業は、ショベルカーが乱暴にガツガツと屋根も壁も破壊していたのですが、ここでは丁寧にパネルを外して分別しながら作業しているように見えました。

集会所はどこかな?と探していたら、何やらオフィス机や什器が窓の外から見える部屋が。中に入ると、勤務中と思われるお二人の方が我々を迎えてくれました。お話をうかがうと、ここは日中に高齢者の方の集まる事業所を兼ねているとのこと。以前はもっと奥に専用の建物としてあったけど、集約?か何かでつい最近移転してきたそうです。大槌町社会福祉協議会の事業の一環で、小槌第四入り口のエールホーム、吉里吉里浪板にあるぬくっこハウスも同様なのだそうです。

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ご参加はお一人でした。珍しいことに、沢田研二「勝手にしやがれ」安全地帯「ワインレッドの心」という比較的新しめの歌をリクエストされました。ちょうどパソコンに夜のヒットスタジオDXにジュリーが出演した時の動画が保存されていたので、それをプロジェクターで映し出して、みんなで観ました。参加者から

「リサイタル行ったのよ、かっこよかったわー」

との感想が。最近、コンサートのドタキャンなどで話題になっているジュリーなので、何かとタイムリーだったかもしれません。安全地帯も名曲ぞろいですね。その後は、いつも通りの我々が用意した活動を歌をお届けしました。古い歌わかるかしらー?とおっしゃってましたが、いざ流れるとちゃんと歌える!と笑いながら参加されてました。

残念ながら、時間の途中で散歩に出かけるとのことでお別れとなりましたが、残り時間は職員の方お二人と色々なお話が出来て良かったです。ここも何らかの形で継続できたらいいなあ、と思います。