3月 10

5年目の3月11日

東日本大震災の当日、私は東京にいました。

大きな揺れの後、岩手の家族や友人と連絡が取れなくなり、不安を抱えたまま一週間ほど足止めを喰らい、ニュース映像で馴染みのある三陸の海辺が津波で破壊される様子を何度も何度も目の当たりにしました。

仕事で通っていた保育園の子どもたち、介護予防教室で大笑いしていた年配の人々、古い友だち。みんなの無事を祈りながら、はっきりと名前のつけられない感情の中で、ひとつの決意を固めました。

その決意を無条件で応援してくれる皆さんのおかげで、五年間ずっとぶれずに私は自分のやるべき仕事を続けてくることができました。

一人ひとり、ここで名前をあげたらきりがないくらい、多くの皆さんから力をもらいました。

本当にありがとうございました。

感謝の気持ちをこめて、五年目の今日、この動画を作りました。どうぞ御覧下さい。

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11月 04

出版物のお知らせです

決定版 平田紀子のちょっと嬉しい伴奏が弾きたい

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平田紀子 著 音楽之友社 刊

【定価】 2,808 円 ( 本体2,600 円)

【判型・頁数】 B5・136頁

【発行年月】 2015年5月

【ISBNコード】 9784276122345

【商品コード】 122340

私の敬愛する先輩であり、大親友の平田紀子さんが書いた、伴奏テキストの決定版です。過去、二冊出版されていますが、それらの集大成になっています。既刊ともども、不肖わたくしが表紙イラストと本文カットを担当いたしました。ちょっとした和声やリズムの工夫で、驚くほど洒落た伴奏を弾くヒントが満載!是非お手にとって御覧ください。

 

心ふれあう セッション ネタ帳 for kids

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音楽之友社 編

【定価】 1,728 円 ( 本体1,600 円)

【判型・頁数】 A5・104頁

【発行年月】 2015年9月

【ISBNコード】 9784276122147

【商品コード】 122140

10年ぶりのセッションネタ帳です。音楽療法士の専門書「ミュージックセラピー」編集の芹澤さんが現役の臨床家と一緒に作り上げた、渾身の一冊。これまた不肖わたくしも、PowerPointのネタやあてふりなどを引っさげて参加いたしました。子どもの現場に役立つ、アッと驚くネタが満載です。

3月 18

Morning Post -English version-

The Great East Japan Earthquake happened at March 11th 2011.
More than 18,000 people are dead and still missing.
Three prefectures in the Tohoku have been most seriously devastated.
Many people have lost their homes.
Therefore, these survivors reside in the temporary housing supplied by the government.
And they have been suffering from these changes of environment, unpredictable fear and anxiety for their future life, loss of family members and friends, etc.

Weekly visit of music therapy to the affected areas was started right after the earthquake by music therapist.
And the regular group session takes place in the common room of their temporary housings.
Sing-along, instrumental, movement activities with music, physical activities and discussion have been clinically implemented according to the needs of the clients.
Their needs and clinical output has been changing due to their phases and levels of trauma and grief process.

And in April 2013, we have established a general incorporated association “Tohoku Music Therapy Project”

The aims of this project are:
to provide regular music therapy services for the survivors of the affected areas
to enhance awareness towards the needs of psychological care through music in the society
to support local music therapists both financially and psychologically, so that clinicians who are also the survivors of the earthquake can be taken care of.

If you want to become our support member or make donation, please contact us at:

TOHOKU MUSIC THERAPY PROJECT

1-8-1 Higashianiwa, Morioka, Iwate 020-0824 JAPAN
TEL&FAX: +81-19-656-7365
E-mail: contacts@ekollon.jp
WEB site http://ekollon.jp/

3月 11

えころんプロモーションビデオ「Morning Post」

3月11日です。東日本大震災から四年、節目の日です。私はこれまで、節目の日に特別なイベントや対外的な発信をすることに意味を見いだせず、毎週末の三陸訪問を黙々と続けることだけが被災地支援において自分のするべきことであると頑なに信じ、ひたすら実行してきました。

四年。

私にとってはあっという間の四年でした。瓦礫に埋め尽くされた大船渡市の町中を奇跡的にガソリンが残っていた車で走行し、ずっと担当してきた保育園児たちの卒園式に出席したあの日が、まるで昨日のことのようです。同時に、まるで他人から借りた記憶、遠い窓に映った絵のような乖離した感覚もあります。

盛岡市から被災地に入って音楽療法を開始したのは2011年4月16日。長年仕事をしてきた三陸の町のために、自分の持てる能力と技術を使って役に立ちたい、と意気込んで向かいました。しかし初めて目の当たりにした被災地は想像をはるかに超えた光景でした。人々は学校の体育館や公民館の冷たい床に、薄いゴザとダンボールを敷いた上に寝泊まりをして、なけなしの握り飯と飲料水と毛布で命をつないでいる状態。有名人でもなく、医療の資格も持たない音楽療法士の自分は、ここで本当に役に立つのか。逃げ場のない避難所で大声で歌い、体操を強いることに意味があるのか、という疑念が拭えませんでした。数カ月後、迷いながらも活動を継続していた私のもとに、心の底から尊敬している精神科医の先生が仮設住宅の巡回に同行して、私の拙い活動をじっと見守ってくださいました。

「先行き不安で不自由な生活を強いられている彼らに、ただ歌を運ぶことに意味があるんでしょうか」

帰りの車中で、私は堪らず先生に弱音を吐きました。すると先生は静かに

「津波で辛い体験をした人々に、幸せで楽しい体験を新たに積み重ねる手助けをする意味がある」

と答えてくださいました。過去は変えられず、失ったものは二度と戻らないけど、未来は変えられるし誰にでも朝は訪れる。こうやって文章に書くとありきたりで陳腐ですが、思い出を蘇らせ気持ちを整える作用を持った様々な歌を通じて、「良い知らせ」を人々に届ける役割を全うしようと、この時に決意しました。

三陸は本州で一番最初に朝が訪れます。美しい海辺に佇んで、輝く朝の光を浴びながら人は一日の始まりを寿ぐことが出来ます。

この「Morning Post」という曲は、そんな誰にでもやってくる朝の幸せを、小さな祈り、ささやかな希望と共に歌っています。四季の移ろいと共に、人々はゆっくりと我々の訪れをあたたかく迎え入れてくれるようになりました。そして気づきました。彼らの幸せな笑い声と歌声こそが、私にとって一番の良い知らせであることを。歌を届ける役割には、そういう意味があったのだと。

これまで全国の皆様から本当にたくさんのご支援をいただきました。心から感謝申し上げます。あなたたちにも、たくさんの良い知らせがこれからも訪れますように。

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動画作成にあたっては、私の大切な友人である漫画家の西原理恵子さんの御厚意で、彼女の素晴らしい作品(西原理恵子の人生画力対決8)からいくつかの場面をお借りしました。この場を借りて、あらためて御礼申し上げます。あの日、西原さんと吉祥寺でお茶を飲んでいた、という運命のめぐり合わせにも感謝です。

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引き続き、一般社団法人東北音楽療法推進プロジェクト“えころん”をよろしくお願い致します。

賛助会員募集
◆賛助会員募集のお知らせ

当法人は、音楽療法支援事業の実施などの諸活動を通じて、被災者の方々がいきいきと自分らしく暮らしていけるような心と体と環境作りのお手伝いを、長期的に行っていく所存です。
この役割を果たしていくためには多額の事業資金が必要になります。これらの趣旨から、賛助会員の制度を設け、皆様のご賛助をお願いしております。
なにとぞ趣旨にご賛同賜り、賛助会員にご入会くださいますようお願いします。
※現在、法人運営に係る正会員の新規募集はしておりません

◆賛助会員になると?

年に一度、活動報告をお届けいたします。
(住所をお知らせ下さった方には郵送で、メールの場合はPDFでのお届けになります)
その他、イベント等での特典を企画中です。

◆集まった会費の主な用途

・支援を行う音楽療法士と同行スタッフの被災地までの交通費、活動費
・事務局の運営費など

◆賛助会員の入会方法

次の内容をご記入の上、下記の住所まで郵送していただくか、当法人メールアドレスまでご連絡下さい。

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「賛助会員の入会区分(個人/団体・法人)」
「お名前」
「所属」
「郵便番号」
「住所」
「電話番号」
「メールアドレス」

など
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〒020-0824
岩手県盛岡市東安庭一丁目8-1
一般社団法人東北音楽療法推進プロジェクト事務局 宛

E-Mail: members@ekollon.jp

◆入会金

なし

◆個人会員

年会費 1000円/一口 (複数口可)

◆団体会員

年会費 5000円/一口 (複数口可)

◆振込先

※必ず「賛助会員入会申し込み」をしてから入金してください。

・ゆうちょ銀行
店名 八三八
店番 838
普通預金 口座番号 1521548
シャ)トウホクオンカ゛クリョウホウスイシンプロシ゛ェクト

・ゆうちょ銀行同士の場合(振込手数料は無料)
記号 18310
番号 15215481
一般社団法人東北音楽療法推進プロジェクト

◆注意事項

※年会費は4月開始、3月終了の年度単位です。
※お振込手数料はご負担ください。
※領収書についてはお振込時のご利用明細票を領収書相当としておりますので、別途領収書の発行は致しておりません。
※納入済の会費はいかなる理由でも返金いたしかねます。あらかじめご了承下さい。
※その他、ご不明の点はお気軽にお問い合わせ下さい。

8月 30

本、作りました

被災地支援のためにほぼ毎週末、三陸沿岸の町へ通っては仮設住宅にお住まいの皆さんと音楽療法をし続けて二年半近くになります。歌って踊って笑っているうちに、私も皆さんが話す三陸ことばに興味が出てきて、セッション記録の片隅にそっとメモをしてきました。三陸のことば、時に辛辣で、時にほんわかあたたかいんです。ズバっとそのものを言い表す時もあれば、得も言われぬブンガクテキな婉曲さで遠回しに言う時もあります。
そんな言葉を絵に表現して、スケッチブックに描きためてきましたが(そして発音練習に使ってましたが)、このたび一冊の本にまとめることにしました。
「三陸ことば絵本」
Cover02
体の部位、人をあらわす言葉、動物や植物、そして暮らしの中の三陸ことばをいっぱい収録しました。
A5サイズ、76ページの小さな本です。
来週末、9月7日、8日に開催される第13回日本音楽療法学会学術大会(鳥取県米子市米子コンベンションセンター)にて展示いたします。ご参加の皆さん、良かったら見に来て下さいね!
(ブログご覧の方で入手ご希望の方、頒布については後日ブログおよび法人サイトにて告知します)
※これを書いている時点で印刷所へのオンライン入稿がトラブル続き‥果たして間に合うのかどうか(そわそわ)
※表紙、最初は支援物資で送られてきた手芸用の布をスキャンして使ったのですが、布にも著作権があると知り急遽差し替えました。あぶねええ!!