10月 03

避難所巡回時代 六回目 2011/5/21

過去に書いた報告書から転載します。
東日本大震災および津波の被災地である岩手県宮古市と山田町を訪問し、避難所で生活する方たちへ音楽療法を実施してきました。研修生ほか、3名が同行しました。
 
宮古市 10:30-11:30 宮古小学校
入口で初日に風船遊びをした女児たちから
「どこかで見た人だ」
と声をかけられましたが、彼女はそのままどこか別の場所へ遊びに行きました。
校庭では宮古小学校の児童たちがサッカーや野球の練習をしていて、それを避難民が暇つぶしに眺めていました。児童らが日常を送っている光景と、片隅に被災者が生活している光景のコントラストが、見る者に不思議な印象を与えています。
入口ではAさんが自身のスペースで座禅を組んで目をつぶっていました。小声で挨拶をして横を通り過ぎ、いつもの場所でキーボードを設置して曲を静かに弾きはじめると、自主的にAさんがやってきて椅子に座り、リクエストを口にしました。
今回はいつもの映画音楽にくわえて、バッハのオルガン曲が聞きたいとのことだったので、わかる範囲でトッカータとフーガ二短調を弾きましたが
「あまりちゃんと弾けていない」
と叱られました。
次々と新たな洋楽(カーペンターズ、ビートルズ、サイモン&ガーファンクル等)のリクエストに答えて弾いていましたが、テーブル席に50代後半くらいの女性(初参加)がやってきて、こちらの活動を興味深そうに眺めていたので、数冊の歌集をお渡しして
「何か唄いたい曲や聞きたい曲があったら申しつけてください」
と告げました。
遅れてやってきたBさんのリクエストにも応えているうち、その女性から山崎を通して数曲のリクエストをもらいました。女性はリクエスト全部を聞き終わらないうちに、リクエストカードを持ったままどこかへ行ってしまい、あとはAさんとBさん二人の話を聞くうちに終了時間を迎えました。
 
山田町 14:00-15:00 はまなす学園
はまなす学園訪問のきっかけとなった宮古市在住の福祉コーディネーター氏から連絡を受け、県内の施設から支援部隊が来て屋台(ポップコーンと綿あめ)を出すから、早めに会場入りしてほしいと言われました。いつもより1時間早い午後2時に到着すると、テレビの取材(テレビ朝日とNHK)が入っていて、いつもより人が多く賑やかな雰囲気でした。
私自身も数日前にNHKから取材依頼があり、音楽療法の会場で数名の入所者と一緒に待機している最中にスタッフから挨拶をされました。
午後2時になり、見知らぬ人間が大勢いる中で活動を開始しましたが、入所者の皆さんは臆する様子もなくのびのびと楽しんで参加している様子でした。しかし、リクエストを受け弾いた「おどるぽんぽこりん」で皆が楽しく踊っている最中に、スタッフから
「それは他局の番組で使用されている曲だから、できればNHKの忍たま乱太郎など使ってもう一度踊りの場面をやってくれないか
と研修生に注文が入り、これを聞いた私はメディアの取材についてメリットだけではないと痛感しました。
(この後、豊間根中学校に到着した時にちょうどテレビ画面いっぱいに我々の活動が映し出されていました。遠くにあったので音声は聞きとれず、取材された内容がどう編集され放送になったかは確認がとれませんでしたが、翌日以降は多くの人から反響をいただきました。その大半は好意的な激励でした)
山田町 19:00-20:00 豊間根中学校
5週間ぶり、二度目の訪問となった避難所では、担当保健師さんが集計してくれたリクエストをもとに、この場所限定の歌集を使用して活動を行いました。初の試みです。
これまではこちらが大きな模造紙に筆で歌詞を書き、広い会場に散らばる人々へ向かって提示していましたが、これは角度や距離的に見えにくいという声もあり、できれば個々の手元に歌詞を届けたいという気持ちがあり、今回実現しました。歌集の中には英語の歌もあり、全員で発音に四苦八苦しながら歌いつつ、笑いも出て大変盛り上がりました。
また、歌の中で台詞のある曲がいくつか含まれていて、それも歌集に記載しました。
季節の移り変わりとともに、避難所となった体育館の室温も上昇し始め、蚊や蠅などの害虫、そしてノロウイルスなどの発生が懸念されてきた頃です。
不自由な避難所生活を強いられた皆さんのストレスと疲労はピークに達しつつありました。
そんな中でも、私のような外来者に向けて暖かい言葉をかけて下さる皆さんには、本当に頭が下がる想いでした。
リクエストカードを配布した際、大人にまじって小学生の子供たちも
「私たちも書いていいの?」
と、おずおずと手を伸ばしてきたので、笑顔で手渡しました。
どんなリクエストをよこしてくれるのか、楽しみにしていましたが、結局その紙は回収されることはありませんでした。
また逢える機会があったら、この時のことを聞いてみたい気持ちがあります。

10月 02

吉田戦車さん&伊藤理佐さん in 宮古市 ~最終案内~

岩手県出身漫画家・吉田戦車さん。
(ビッグコミックオリジナル「まんが親」、ビッグコミックスピリッツ「おかゆ猫」ほか連載中)
Yoshida
吉田戦車さんの奥様で、同じく漫画家の伊藤理佐さん。
(オレンジページ「おかあさんの扉」ほか連載中)
Itou
御夫婦そろって、今月宮古市で開催されるはあとふるフェスタ2012(特定非営利活動法人宮古圏域障がい者福祉推進ネット)に、似顔絵サイン会およびトークショーでご参加いただけることになりました。
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はあとふるフェスタ2012
主催 特定非営利活動法人宮古圏域障がい者福祉推進ネット
日時 2012年10月13日(土)~14日(日)
場所 岩手県宮古市 末広町通り&花の木通り
「似顔絵サイン会」
13日(土)13:00-15:00 はあとふるフェスタ メイン会場
限定30名 (事前に整理券が必要です)
「トークショー」
14日(日)10:00-11:00 被災地域障がい者センターいわて
先着40名(整理券不要
※似顔絵サイン会整理券の入手方法
かんの書店(宮古市宮町1丁目3番7号) 店頭にて
13日 10:00- より配布開始
整理券が無くなり次第、募集は締め切らせていただきます。あらかじめご了承下さい。
※トークショーは先着順です。
定員になり次第、締め切らせていただきます。あらかじめご了承下さい。
何かご不明の点などありましたら、こちらのコメント欄にお寄せ下さい。
またとない機会ですので、吉田さん&伊藤さんの愛読者の皆様は、どうぞふるってご参加ください。
よろしくお願いします。
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10月 01

宮古市 「崎山」「藤原三丁目」 2011/11/5

午前 10:30-11:30 崎山
これまで沢山の忘れられない思い出がある崎山の第一回目は、昨年11月でした。
岩手県立大学のボランティア学生が沢山いて、子供たちの相手をしてくれていました。
私は安心して大人の相手を‥と思っていましたが、子供たちは私が持ち込んだうさぎのかぶりものやジャンケン棒が気になるらしく、ぐいぐいと入ってきます。
油断しているとキーボードも触ってきますし、勝手に道具もあさりだす始末。
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そしてホワイトボードに落書きを始める子供たち。
♪フリーダーーム!(声:アレサ・フランクリン)
まるでこの日は学級崩壊を間近に見た印象でした。
午後 13:30-14:30 藤原三丁目
小山田橋の脇をどんどん川沿いに入っていって、缶詰工場の脇もさらに奥まで行くとこの仮設があります。
時間になっても誰も来ないので(午後参加ゼロのトラウマが‥)同行者の研修生ちゃんに
「‥呼びに行ってくれ」
と初めてお願いしました。
(本当は本意ではないですし、もしかしたら禁止されているかもしれませんけど‥戸別訪問)
そしたら偶然!外に出はっている人がいて、その方からどんどん参加者が増えていきました。
良かった。
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はりきって炭鉱節を踊る我々。
活動が始まると、皆さん警戒心がとれて楽しんでくださるようです。
まずは、最初のとっかかり「会場に足を運んでもらう」にはどうすればいいか、が課題になりました。
あとは来た方に満足していただけるような活動を頑張るしかありません。

9月 30

宮古市 「近内」「西が丘」 2012/9/29

秋晴れと思ったら霧雨。霧雨と思ったらじめじめ蒸し暑い。
何だか変な天気でしたが、ミスド半額祭りを尻目に(買いたかった‥)我々は仮設住宅へと向かったのでありました。
午前 10:30-11:30 近内
到着したら、巡回員さんがマスクをしてました。
季節の変わり目ですから、体調を崩しやすい時期なのかもしれませんね。
開始時間より10分ほど早く、一人の女性が入室しました。
ここの仮設にお住まいの方ではなく、近隣の雇用促進住宅(みなし仮設)にお住まいの方とのこと。
仮に、この方をAさんとします。
「こういう活動いつからやっているの?」
と聞かれ
「一年前からですよ」
と答えました。
「私、歌は歌わないの。聞くだけですけど、いいかしら?」
とおっしゃるので
「構いませんよ、私が歌いますから」
とAさんには納得してご参加いただきました。
ところが
いざ活動が始まると、すごい!すごいんです、Aさん。
「私ねえ、学生の頃は蒼い山脈に合わせてフォークダンスを踊っていたのよ。ほら!」
と、足取りも軽やかに踊り始めました。
活動中にこちらから何も言わなくても踊る参加者はこれまでもたくさんいらっしゃいましたが(主に大槌の安渡)、お一人で前に出て踊る方は大変珍しいです。それも、何曲も何曲も。
「どんな歌でも、大丈夫なのよ。合わせられるわ!!」
と頼もしいお言葉。
「ガラスの仮面」の北島マヤを彷彿とさせるアドリブ自在。劇団女神座の雪村みちるには、是非Aさんを見習って欲しいものです。
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見よ、この勇姿!
踊り終わったあともAさんの勢いは止まりません。
中盤になって
「さくら貝のうた」
をリクエストしたAさん、模造紙に書いた歌詞を私に向かって差し出す時に、衝撃発言。
「これ、私が 処 女 の頃の歌よ」
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驚く参加者(イメージ)
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驚く巡回員(イメージ)
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驚くわたくし(そっくり)
「しょ、少女ってことですよね」
「処女よ」
「しょ‥」
「いいじゃない、変な言葉じゃないでしょ?処女出版とか処女航海とか言うじゃない」
「ま、まあそうですが」
Aさんがアレな頃に慣れ親しんだ楽曲の数々を歌い、Aさんはたいそう満足して下さったようでした。
「あー楽しかった!今まで4回もここいらしたの?やだ、もったいない!これから来る時は私に連絡してくださいね」
と言って、携帯電話の番号を書き残し、Aさんは元気にご自宅へと戻っていきました。
こちらこそ、本当に楽しかったです!ありがとう、Aさん!
午後 13:30-14:30 西が丘
ここはワンちゃんがいるので、個人的に訪問が楽しみな場所です。
活動前にはピーチちゃん(ポメラニアン)が談話室に来てくれました。
外ではチビちゃん(白い子)が御家族と楽しそうに遊んでます。
犬のいる仮設、いいですね。
ピーチちゃんのママ(飼い主の方)は午前中は産業まつりにお出かけだったそうです。
ステージなどもあって、大層賑わっていたでしょうね。
私もプライベートで来る時は、そういう地元のイベントに参加してみたいとは思うのですが。
西が丘の皆さんは、我々の来訪を心から楽しみに待っていてくださるようで、本当に本当にうれしいです。
盛り上がりもすごいんですよ。
あと、チビちゃんのママ(飼い主さん)はいつも私に宮古弁を教えてくれる、宮古弁の先生です。
ここで多くの宮古弁を学びました。
今度は年末にお邪魔しますね!

9月 29

回文 3

さて、回文シリーズもいよいよ最後です。
今日の回文は昨日、一昨日の回文より文字が多いです。
一定のテンポの中で発音するので、より早口になります。
皆さんも、早口でこれらを発音してみてくださいね。
「あ、サンダルダンサー」
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「壊滅ハゲ発明家」
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「良い仲ずっと続かないよ」
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「痛いお腹なお痛い」
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「よすんだ下品ヒゲダンスよ」
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「飼いならしたブタ知らないか」
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「住まいは田舎、家内はいます」
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「とーさん小鳥とコンサート」
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「利子つけるケツは尻」
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「冷めたのね?金のためさ」
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これでおしまいです。
お粗末さまでした!