宮古市「浄土ヶ浜」「児童相談所」 2012/1/28

※過去の訪問日記です
午前 10:30-11:30 浄土ヶ浜
1時間の中で歌った曲は7曲。
これは他の仮設セッションに比べたら少ない方です。
では何をしていたのか?と言うと、参加した4名の方から3月11日の震災当日、何をしていたかという体験話を語り合う日になっていました。
それまで私は、なるべく震災体験に触れないように、と留意していたのですが、図らずも自ら当日の体験を語るという流れになりました。
Aさん
「市内のお店に勤務している最中、震災があった。激しい揺れの間は商品を陳列している棚を懸命に抑えていた。停電でレジが使用できなくなり、これはただごとではない!と気付いた。すぐに自家用車で帰宅したが、途中で混雑に遭い、車をガソリンスタンドに置いて避難所へと走った」
Bさん
「私の娘は震災当日、レストランで勤務していた。揺れてみんな同様していたが、全員が律儀にレジでお金を払って行ったのがとても印象的だったと話していた」
Cさん
「嫁ぎ先で震災に遭い、すぐそばにある実家へと向かおうとしたが、遠くから波が見えたので高台へと逃げた」
結局、1時間のうち30分以上は歌も歌わずに皆さんが話すにまかせて私はじっと傾聴するだけでした。音楽療法士ですが、歌わずに相手の話を聞くという時間も意味があったのではないか?と今思っています。
午後 13:30-14:30 児童相談所
前回の訪問時には誰一人来訪者はいませんでしたが、この日は談話室に入った時に一人の男性がいらっしゃいました。
「こんにちわ」
「ん?今日は何かイベント?」
「音楽療法です」
「あ、そう。じゃあ俺帰るわ。お邪魔様」
一緒に唄いましょうよ!と言いたかったのですが、無理強いは禁物。
でも、その後に4名の方がいらして一緒に歌を歌うことが出来ました。良かった!
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ほっとした表情のわたくし。
「参加者いなかったら鍵盤の練習でもしてればいいし、別に気にしないもん!」
といつも強がりを言ってましたが‥ほっとしました。
「これ終わったら、近所の銭湯行くわ!」
とパワフルに宣言なさっていた方がとても印象に残っています。銭湯いいなー。

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