大槌町「安渡第二」「大槌仮設」「小槌第八」2018/12/8

午前10:30- 安渡第二

2018年最後の安渡第二サロンは、驚きの参加者12名!部屋がみっちみちで大賑わいとなりました。初参加の方、地域のコーディネーターをしている方、常連さん‥積もる話がありすぎて、とてもじゃないですが歌うどころの話ではありません。

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常連さんの中には、数年前に仮設を出てご自宅で暮らしているKさんという方がいて、サロンの開始前に我々がご自宅近くまで迎えに行くのですが、ずっと仮設の仲間とは疎遠になっていたので、その間に溜まっていた話題が尽きないのだろうなあ‥と思いながら眺めていました。そして最年長のTさんを中心に、安渡の昔話にも花が咲きます。津波前もご近所付き合いのあった皆さんなので、数年のブランクをすっ飛ばしての現在進行系的な話っぷりになります。

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活動としては発音練習、回想法、歌唱などを行いました。リクエストをいつもくださるEさんも、何だか人数が多いとちょっと遠慮気味だったのが面白かったです。

午後13:00- 大槌仮設

1時開始のサロンには3名の方が集まってくださいました。すでに仮設を出てご自宅で暮らしている皆さんですが、やはり思い出話がどんどん出てきます。

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津波前の大槌町~釜石市鵜住居の映像をプロジェクターで映し出した後に、ある方が

「そういえば、あそこらへんに幽霊が出るっていうパチンコ屋さんがあった」

とおっしゃいました。

「え、幽霊?津波前ですよね」

「そうそう、あまりに出るって噂がたったから、オーナーさんが除霊みたいなことをしたって聞いた」

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初耳だったのですごい興味津々だったのですが、スキャンダル好きと思われると差し障りがあるので、もうちょっと聞きたかったのをぐっと我慢してリクエスト曲をたくさん伴奏しました。童謡を歌う会の方々なので「あざみの歌」「白い花の咲く頃」「野に咲く花のように」など、花をテーマにした美しい歌が多かったです。幽霊話とのバランスが絶妙でした。

15:00- 小槌第八

先月から安渡第二に懐かしい元住民のKさんが活動にカムバックしたところですが、何とこの日も久々に小鎚第18仮設でご一緒していたUさんという男性が来ることになったのです。というのも、そういえばこの三枚堂(地名)にある仮設近くに、Uさん越したんだったなあ‥と思い出し、いただいていた電話番号にアシスタントなすちゃんが連絡したら、二つ返事で

「行くよ」

と喜んでくださったのでした。

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活動時間直前、集会所の窓ごしに懐かしいUさんの大声が聞こえてきました。仮設時代から有名な特徴ある大声に、何だか胸がじーんと熱くなりました。

「よう、にいちゃん!元気そうだな」

となすちゃんと再開を喜び合うUさん。この場所では新参なのに、他の参加者さんともすぐに打ち解けあって、ああさすがだなUさん変わらないな‥と感じました。

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歌を歌う合間に昭和のニュース映画を上映して、皆さんと当時の暮らしについての話をしました。Uさんは生まれも育ちもずっと大槌町だったので、率先していろんな思い出話をしてくださいました。場の雰囲気を牽引していただき、全員が朗らかに笑いつつ一時間を過ごすことができました。

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